5月29日「児童ポルノ禁止法」の改正案が衆議院に提出されたことをうけツイッターをはじめとするネットでは「アニメが消える」「漫画がこの世から消える」「コミケが無くなる」など大荒れの状態となった。

そもそも児童ポルノ禁止法とは何かという点から誤解が生じているが、アニメを抹殺する為の法案では無い。日本のアニメにはびこる「児童の性的な描写」を規制することで性的虐待から児童を保護することを目的とした法案のようだが、その内容自体が曖昧で線引きが不明確な為多くの誤解を生んでいる。

誤解が生じているのは「児童ポルノ禁止法」の改正によりアニメ全般が規制されるのではないかと言う問題。これには理由があり、児童ポルノが何処から何処までを言うのかが明確でない点が原因としてあげられる。

たとえば、ドラえもんのしずかちゃんの入浴シーンはＯＫなのか、サザエさんのワカメがパンツを露出している状態は可能なのか、様々な疑問が生じているが現段階では明確な基準は無い。
性的好奇心を煽るような描写でなければ良いのではないかという解釈が一般的。

しかし改正により、より規制が厳しくなりアニメそのものの存続が危ぶまれるのではないかと言う誤解が生じている。また今回の改正によりアニメや漫画の創造性を失われ味気ない漫画になってしまうのではないかと言う懸念も。現にイスラムの地域では日本では規制されていない描写も黒塗りに処理されているものもある。

更に今回「単純所持」も摘発の対象となり、１年以下の懲役または１００万円以下の罰金を科される。

児童ポルノ禁止法の改正で規制を厳しくすることで児童への虐待や性的な犯罪が減れば良いが、根本的に取り締まるところがおかしいのではないかと言うネットの意見が多い。

結局のところ「いたちごっこ」というオチに終わりそうな気もしますが、今後の流れに注目したい。

[秒刊SUNDAY]
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