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【暇つぶし】原子力発電所が原爆にならない理由
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福島第一原子力発電所で、次々と問題が発生しています。自衛隊や警視庁や米軍や東京電力や関係のみなさんが命がけでなんとかしようと試みてくれていますが、まだ事態収束のめどは立っていません。見守るばかりの我々は、最悪の場合どうなってしまうんだろう? とつい考えてしまいます。
でも原子力発電所では、いわゆる核爆発が起こることは、原理的に絶対不可能なんです。なぜでしょう?
■ウランの質の違い
ウランを使って連鎖反応を起こすためには、濃縮して、ウラン235の濃度を高める必要があります。原子炉には低濃縮のウランが使われますが、「低濃縮」とは具体的にはウラン235の濃度が20パーセント以下であることを差します。でも原子力発電所では一般に、ウラン235の濃度が3〜4パーセントのものしか使われていません。
一方核兵器の場合、強烈な連鎖反応を起こすために高濃度のウランが必要とされています。「高濃度」の基準は20パーセント以上ということになっていますが、ほとんどの核兵器では濃度80〜95パーセントのウランを使っています。たとえば広島に投下された原爆は、濃度80パーセントのウランでした。
■クリティカル・マス(臨界量)以外のクリティカルなもの
では、低濃度と高濃度では何が違うのでしょうか? なぜ低濃度のウランでは、高濃度のウランのような巨大な爆発ができないのでしょうか? それを理解するために、よく使われているが実はよくわからない、「クリティカル・マス」(臨界量)という言葉をとりあげてみます。「クリティカル・マス」とは、ウラン235のような分裂性物質が連鎖反応を維持するのに十分な量があるということです。
ここでは「マス」、つまり質量がクリティカルなものとされるんですが、じつは核分裂の目的を達成するためには、質量以外にも要件があります。それはたとえば、密度とか形といったものです。
核兵器は全エネルギーを一回の大爆発で放出するように作られている、ということは、その材料は分裂性物質とともに極力ぎっしり高密度に、なおかつ均一な球体として形作られている必要があります。
そうしたデザインは、原子炉のデザインとはまったく異なっています。原子炉は、エネルギーを安定的に制御された形で放出するように作られていて、メルトダウンを起こすようなエネルギーでさえ、核爆発を起こすほどのスピードや強烈さを持つことはありえません。原子炉ではウラン235は直線的に配置されていて、爆発的連鎖反応に必要とされる球体状とは根本的に違っています。また、原子炉級のウランには非分裂性であるウラン238が多く含まれているため、核反応の暴走も停止されていきます。
■知ることの意義
この記事によって、原子炉事故の危険性を過小評価しようということではありません。チェルノブイリ原発のようにメルトダウンが起こってしまうと、周囲の環境に与える影響は言い尽くせないほどのものになります。チェルノブイリ近隣の町であるプリピャチ周辺地域には、事故から25年経つ現在でも人間が住むことはできません。
福島の原発がどうなるかはまだわかりません。複数の専門家も危険性の高さを指摘しています。でも、こうした危機の真っただ中にあっても、本当に恐れるべき事態と過剰な想像の間には、線を引く必要があります。そのためには、原発の仕組みを少し理解しておくことは、多少役に立つのではないでしょうか。
[Alasdair Wilkins]
(2011/03/20)
さらに詳しい情報[PV:33786]
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4
名無しの面白ニュースマニアさん
^11/03/20 19:37
a:SH35
再建できないんだから チェルノブイリのように「石棺」で封印じゃない? 1〜4号機はもう無理でしょ
3
ブル
^11/03/20 18:33
F:SH02A
でも別の理由で爆発が起きる可能性はあります。
最悪の事態はメルトダウンと水蒸気爆発が起きる事で、
これが起きると関東一帯が放射能に汚染されて立入禁止になると思われます。
2
名無しの面白ニュースマニアさん
^11/03/20 18:04
S:921T
ににーん
1
か
^11/03/20 17:42
F:P905i
いーち
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