アメリカ、インディアナ州にあるデポー大学の名誉教授(数学)アンダーウッド・ダッドリー氏は、「グレゴリオ暦では、13日の金曜日が1度もなかったり4回以上巡ってくる年はない」と語る。同氏は『Numerology: Or, What Pythagoras Wrought』(邦題:『数秘術大全』)の著者でもある。現在の暦では年に1〜3度のいずれかだという。
民間伝承の専門家で、『Holiday Folklore, Phobias and Fun(恐ろしくも面白い祝日の伝承)』の著書があるドナルド・ドッシー氏によると、13日の金曜日の迷信は、13や金曜日を不運と関連づけていた古代にまでさかのぼるという。その後、2つの不運が重なって、"この上なく不運な1日"が生み出されたようだ。
13日の金曜日の迷信を恐れるあまり、飛行機の搭乗や家の購入、株の売買を避ける人もいる。民間伝承専門家のドッシー氏は、「旅行をやめたり普段通りに仕事をしない人の影響は意外と大きく、経済損失は8億〜9億ドル(約650億〜730億円)に上る」と話す。同氏はアメリカ、ノースカロライナ州アシュビルにあるストレス管理センター・恐怖症研究所(Stress Management Center and Phobia Institute)の設立者でもある。