カリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California, San Francisco、UCSF)のウルリケ・へーベルライン(Ulrike Heberlein)教授(解剖学・神経学)率いるチームは、オスのショウジョウバエを交尾経験のあるメスおよび未経験のメスと一緒に容器に入れ、行動を観察した。
論文を主執筆した米バージニア(Virginia)州ハワード・ヒューズ医療研究所(Howard Hughes Medical Institute)のGalit Shohat-Ophir氏によると、ニューロペプチドFは「脳内の報酬のレベルを示し、報酬を求める行動へと変換するスイッチの役割をしている」。メスに拒絶されたオスは、減少した「ニューロペプチドF」の代わりに、アルコール摂取によって報酬欲求を満たすのだという。