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カテゴリ:暇つぶし

BPOにチクられたアキラ100% テレビから裸芸は絶滅するのか?

2017/06/09

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全裸に股間をお盆で隠した姿でのコントでブレイク中の芸人・アキラ100%。

昨年大みそかの『ガキの使い』(日本テレビ系)への出演、今年の『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)での優勝と、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだが、やはりと言おうか、その特異な芸風に対するクレームが放送倫理・番組向上機構(以下・BPO)に寄せられた。

これまでにも多くの芸人がプライドを持って披露してきた“裸芸”。

だが、その都度、さまざまな論争が巻き起こってきたのも周知の事実。テレビを取り巻く規制が年々高まる中、伝統ともいえる“裸芸”は日本のお笑いシーンから絶滅してしまうのだろうか?

“緊張と緩和”の極地のような裸芸、一歩間違えれば“干される”諸刃の剣

アキラ100%は、15年3月に放送された『千原ジュニア&岡村隆史 豪華合体3時間SP【シニア昔ばなし&キャラカブリ―】』(ABCテレビ)への出演を皮切りに人気が浮上。

15年7月放送の『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS系)では、片岡愛之助が一番会いたい芸人として紹介され、16年の『R-1』では準決勝に進出。17年の同番組ではついに優勝を果たした。

アキラ100%だけでなく、これまでにも裸芸を生業としてきた芸人たちは数多い。

たけし軍団の井手らっきょ、エスパー伊東、江頭2:50、ダチョウ倶楽部の上島竜兵、最近ではとにかく明るい安村など、これら猛者がそれぞれ異なるアプローチで“裸芸”を披露。

彼らに関しては当然の如く明るい話題だけでなく、例えば笑福亭鶴瓶のように、暴走裸芸でテレビ東京から27年に渡って“出禁”をくらってしまうことも。

“裸芸”は一歩間違えれば危険であり、諸刃の剣となるのもご存知のところだろう。

「“裸芸”に対して不快感を覚える視聴者は、やはり相当数いる」と話すのはメディア研究家の衣輪晋一氏。

「今回、アキラさんについてBPOに寄せられたクレームは『子供の教育に悪影響がある』、『子供が真似したり、悪ふざけで無理やりその芸をやらせるなどのいじめにつながる』など。

呼応してSNSでも『公然わいせつ』、『ヌーハラ(ヌードハラスメント)』などの声が挙がりました」(衣輪氏)

“同業者”は擁護派が多数、規制による“反動”で新たな可能性も

だが、アキラを擁護する声も多い。

3月に開催された映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』のブルーレイ&DVDリリースイベントでは、モデルの藤田ニコルが「(お笑いは)際どい変態っぽいのが好き。(アキラさんは)“安心”を捨てている感じが新しい」と絶賛。

また、先ごろ放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、バカリズムがクレームに対して「見えてから言ってほしかった」と発言。

さらに「見えた時は集中砲火でいい」「見えそうだから苦情が来るのはかわいそう」と意見を述べた。

また、松本人志も同番組で「放送コードで(局部を)出してもいいってなったらこの芸は成立しない。規制があるからこそできる芸。その規制で文句を言われてるっていう、不思議な現象ですよね」と自身の見解を明かしている。

さらにSNSに目を向けても「アホすぎて好き」、「芸人に安全を求めるのは勝手だが、あれはあれですごい芸」などの声が挙がっている。

このように“裸芸”に関しては賛否両論。

昨今では、“否”の声に注目が集まりやすく、同様に行きすぎた“自主規制”によるテレビの萎縮も問題に挙げられるが、衣輪氏は「20世紀前半に活躍したフランスの哲学者の巨人ジョルジュ・バタイユは、“エロティシズム”の概念は宗教などによる厳しい規律があり、そのタブーを破った時に初めて、ロマンとして意味を持ったと喝破しています。

快楽とは、逆に“禁止”が強化されたことでさらに力を増したんです。これに則って考えるなら、アキラさんの芸風も、テレビでの局部露出がタブーだからこそ、そこへの挑戦が人々への刺激となっていると言えます」と語る。

つまり、厳しい規制があるからこそ、その“反動”によって新たなムーブメントが生まれるというわけだ。

「かつてのダウンタウンも、大物芸能人に遠慮なくツッコむ、当時のタブーを破る姿で人気を博しました。規制が厳しい今だからこそチャンス。萎縮して自主規制を強化するのではなく、寧ろギリギリのラインを攻める。そうすればテレビはもっと面白く刺激的になるのではないでしょうか」(同氏)

実は世界的に見ても伝統と格式高い“裸芸”

境界線を攻めることで快楽が生まれる。さらに言えば、下品の代表にされる“裸芸”は世界的な伝統芸でもあるのだ。

衣輪氏は、「天照大御神が隠れた天岩戸を開けるきっかけになったアメノウズメの裸踊りは日本最古の“裸芸”。

旧約聖書にもダビデ王が奪われていた契約の箱を奪還した際、神の御前で全力の裸踊りをしたエピソードが残っています。

今は倫理的な問題もありますが、こうした人類の伝統とも言える芸が絶滅するのは寂しいこと」と付け加える。

局部を隠す衣服の面積をほぼ“ゼロ”で攻めるアキラ100%の芸に対する見解は、今後の地上波テレビの方向性すら左右するかもしれない。

彼には日本に蔓延する“閉塞感”という名の天岩戸を開く、アメノウズメとなるべく活躍を期待したい。

[via:http://news.livedoor.com/article/detail/13136215/]

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