中国雲南省昆明市五華区で、付近の住民が洗濯したり、体を洗ったりする池の水を使ってビーフンを製造している闇工場が見つかった。国営新華社通信（電子版）が伝えた。

「黒林舗の班庄村にあるビーフンの加工場は、付近住民が服を洗ったり、足を洗ったりする池の水を使っている」―。住民の通報を受けた同紙記者が実態を取材した。このビーフン工場は数年来、この池の水を使い続けており、「子どもがわざと汚い物を入れたりする。洗濯した後の池の水は濁っており、とてもきれいとは言えない」と、かなり衛生面に問題がある様子。

ところが、地元当局が立ち入り検査をする当日、池の水をくみ上げるポンプは撤去され、作業員たちは真新しい白の作業服。工場側は「池の水なんて使っていません。いつも水道水を使っています」と言い切り、結局、証拠をつかむことはできなかった。検査終了後、ポンプは再び元の場所で池の水を汲み始めた。

だが、地元当局によると、この工場では今年４～６月の定期検査で、ビーフンから硫黄が検出され、微生物の量も基準値を超えていた。そのため、罰金５万元（約８１万円）を科すことが決定している。硫黄がどこで混入したのかについても、警察が捜査を開始することになっているという。

[毎日中国経済]
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