自宅車庫までの私有道路に一人の男が倒れている。周囲には血が飛び散っており、死因はおそらくガレージのドアが頭に直撃したからか……。またそこから数フィート離れた場所には、トラックに轢かれた別の男性が血を流して横たわっている。

これらのシーンはオクラホマ在住の家族が、ハロウィンの飾り付けで人々をびっくりさせようとダミーを使って作り上げたもの。

あまりにリアルだったため、少なくとも一人の女性から「男性がガレージのドアに頭を挟まれている」と911に通報があり、この時は救急が駆けつける騒動になったという。

この民家で暮らすジェニファー・マリンズさんによると、ソーシャルメディアのウェブサイトを見ていた際に思いついたアイデアで、それを話すと夫も製作に賛同してくれたとのこと。二人は今月初めに1つ目のダミーをガレージに置き、翌日にはトラックに轢かれたダミーも設置した。また、ガレージのドアには“次はお前だ”とのメッセージを書き込んだ。

「やり過ぎだ、悪魔崇拝者だ、などと色々なことを言われました。でも私達は普通の家族で神を愛しています。それにもちろんハロウィンを祝っていますよ」とマリンズさんは話す。また、911に通報した女性については“ばかげている”とマリンズさん。「もし私なら車を降り、確かめるために倒れている男の人に近寄ります。そしてダミーだと気付くでしょう」と彼女は言う。

地元警察は911への誤通報としてこの一件を処理しており、犯罪性は無いとの見解を示している。

マリンズさん宅から数軒離れた民家で暮らすクリス・ウィルソン氏（38）は、スクーターで近くを通った際にこのディスプレイを目撃したという。ウィルソン氏は助けを呼ぶため携帯電話を握りしめ、マリンズさん宅に駆け寄ったところで……ダミーであることに気が付いた。「やられたよ」とウィルソン氏は話している。

[AP]
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1382233355009.html