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カテゴリ:人体

【観覧注意】「人は死ぬと腹が割れる」腐敗した遺体に向き合う特殊清掃人

2020/11/26

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単身世帯の増加で誰にも看取られずに亡くなる“孤独死”は、年間3万2000人にも上るという。現在、単独世帯数は全世帯数の27%だが、今後増加傾向にある。孤独死もますます増えそうだ。

問題は、孤独死した後、何日も経過した場合、遺体は悲惨な状態になり、部屋も汚れる。そんな部屋の原状回復を専門に行う人たちがいることをご存知だろうか。

長い間放置された遺体によって汚れた部屋を原状回復させるのは、一般に特殊清掃人と呼ばれる人たちだ。孤独死は、警察では“変死”扱いになるため、事件現場清掃人とも言われる。

「現場では、強烈な腐敗臭や感染症から身を守るための防護ゴーグルと防毒マスクは欠かせません」

と解説するのは、事件現場清掃会社の高江洲(たかえす)敦氏。同氏は、11月26日に『事件現場清掃人 死と生を看取る者』(飛鳥新書)を出版する。


TBS「ゴロウ・デラックス」に出演した高江洲氏

「作業をする際の衣服は、感染症などを防ぐタイベックと呼ばれる白い防護服が一番適しています。ただし、これを着てマンションなどに行くと、近所の人がびっくりします。

そのため、雨合羽を着用し、手にゴム手袋、靴はビニールのカバーで覆います。雨合羽とゴム手袋の隙間は細菌などが入らないように養生テープで塞ぎます」

最初は、嫌々ながら

高江洲氏がこの仕事を始めたのは、2002年のことだ。

「25年前に、ハウスクリーニングの会社を創業したのですが、なかなかうまくいかなくて……。従業員も離れていきました。さて、どうしようと思っていたら、葬儀会社の関係者から、人が亡くなった後の清掃と消毒はできないかと依頼があったのです」

そこで、とりあえず現場を見に行ったという。

「汚れた畳などがすでに処分されて、臭いだけが残っていました。これくらいなら何とかなると思い、引き受けたのです。

その時は、殺菌や消臭効果のある木酢液やハーブを使って臭いを消しましたが、今考えると、ずいぶんいい加減でしたね」

これまで、特殊清掃の仕事を3000件以上請け負ったという。そのうちの7割が孤独死という。

「最初は、嫌々ながらやっていました。そのうちに、遺族の要望に応えられるのは自分しかいないと思うようになり、04年に『事件現場清掃会社』を設立したのです。

当時、事件現場を専門に清掃する会社はうちの他に埼玉県に1社あるだけでした。それ以外は、便利屋が請け負っていたようです。

費用は、ごみなどの撤去を含めて、1件あたり30万円前後ですね。一軒家でゴミが大量にあった場合には、100万円を超えることもあります」

なぜ、事件現場清掃会社と命名したのか。

「当時、アメリカには『犯罪現場清掃会社』というのがあって、その会社の本も出版されていました。それにヒントを得たんです。

アメリカは銃社会ですから、犯罪現場は日本とは違います。頭を撃たれた場合、砕けた頭蓋骨が壁に刺さったりするので、補修業務もやっているそうです」

リフォームするケースも

犯罪現場清掃会社のノウハウも参考にして、事件現場清掃を研究したという。

「臭いを消すためには、安定化二酸化塩素という除菌剤を使います。遺体の体液が床下まで浸透していると、床の表面を除菌しただけでは臭いが消えないことがある。その場合は床をリフォームするしかありません」

両親を亡くし、孤独死した30代女性のあってはならない話

最も悲惨だったケースを聞くと、

「6、7年前、知的障害のある30代の女性が自宅マンションで亡くなっているのが発見されました。彼女はご両親と一緒に暮らしていましたが、父親を病気で亡くし、その数年後に母親も自宅で病死したそうです。

彼女は、母親が亡くなったことで不安を感じ、家を飛び出してしまいました。警察は、母の遺体を放置したとして彼女の行方を捜しました。数週間後に彼女は見つかり、逮捕されてしまったそうです」

むろん、女性は意図して家を出たわけではない。

「結局、彼女は無罪放免になり、ひとり暮らしをするようになりました。それから、1年半後に遺体が自宅のトイレで発見されました。

彼女が亡くなったのは、ひとり暮らしを始めて半年後だったそうで、1年間、遺体は発見されずに、白骨化していたんです。

ケースワーカーも週に1度、彼女のマンションを訪問していたのですが、外出していると思ったようです。トイレが部屋の中心にあったため、死臭も外へ漏れず、近隣住民も気づかなかったそうです」

遺体から出た体液が階下の部屋の天井に達したため、遺体が発見されたという。


画像はイメージ

即身仏

「部屋は、きれいなものでした。しかし、遺体が発見されたトイレは、床には黒々とした染みが全面に広がっていて……。トイレのスリッパは、ちょうど便座に腰をかけたときの位置のままで、固まっていました」

「寝室には、2組の布団が敷かれていて、そのうちのひとつに遺体の跡がありました。この布団で亡くなったのは彼女の母親で、そのままにされていたんです」

「トイレで発見された彼女は、誰も助ける人がいなくなって、徐々に衰弱して亡くなった。まるで瞑想状態のまま死んでミイラになる、即身仏のようでした」

女性には、両親が残したそれなりの預金があった。しかし、それを使うことなく、ほぼ手つかずのままだったという。

「冷蔵庫をあけると、食べ物も残ったままでした。一人になってしまい、食事も作れず、どうしていいかわからなかったのでしょう。

台所には食器がありましたが、使った形跡はありません。本来、施設に入れるとか、後見人を立てたりするべきだったと思います」

[via:デイリー新潮]
https://smart-flash.jp/showbiz/122983

高江洲 敦
(たかえす・あつし)
事件現場清掃人
1971年沖縄県生まれ。料理人、内装業者、リフォーム会社等を経て、自殺・孤独死・殺人などの現場の特殊清掃、遺品整理、不動産処分を行う「事件現場清掃会社」を設立。2010年に著書『事件現場清掃人が行く』(飛鳥新社、現在は幻冬舎アウトロー文庫)を発表。知られざる事故物件の実態を世に知らしめた。これまでに立ち会ってきた事件現場は3000件以上。孤独死をなくすことを自らの使命に課し、今日も活動を続けている。

※以下は、高江洲敦『事件現場清掃人 死と生を看取る者』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

■ヤニで汚れた引き戸の先には…

築40年ほどの木造アパート、2階の一番奥の部屋。

家主から預かった鍵を挿し、ゆっくりとノブを回す。わずかに開いたドアの隙間から、新鮮な空気を求めて無数のハエが顔をかすめて飛んできた。

不快な羽音の群れをやりすごすと、そっとドアを閉め、手にしていた大粒の数珠を首に巻く。室内は、カビ臭く、湿り気を帯びて淀んだ空気、そして油の腐ったような不快な悪臭がたちこめている。

玄関の奥、タバコのヤニで茶色く汚れた磨りガラスの引き戸を開ける。その和室には万年床が敷かれ、この部屋の主が横たわっていた。ただし、体液と血液でできた、黒ぐろとした人型の染みとなって。

室内を見渡す。布団の足元にあるテレビの画面には、斬りつけられた際に飛び散ったであろう鮮血が、黒く乾いて点々とこびりついている。安物のカラーボックス、小型のツードアの冷蔵庫、ビールの空き缶が散乱するローテーブル、それらの間に、ところどころ広がる黒い血痕。

そして赤黒く汚れた布団からはみ出して、畳の上に上半身の形の染みがある。

■事件の様子がありありと浮かぶ「清掃現場」

すでに遺体は警察によって搬出されているが、現場には死亡時の痕跡がほとんどそのまま残されていた。事件発生時の様子がありありと脳裏に浮かぶ。

この人型の染みを残した部屋の主は、就寝中に何者かに刺された。血が噴き出す傷口の痛みに耐えながら、助けを求めるため布団から這い出そうとして息絶えたのだろう。鍵が壊されていないこと、部屋が荒らされていないことから、顔見知りの人物が凶行に及んだのではないかと思われた。

床に散らばる大量のウジムシのサナギを避け、飛び回るハエを手で払いながら、持参した塩をひとつまみ、そして小瓶に入れた酒を数滴、床に垂らす。ここで孤独に亡くなった方に思いを馳せ、「お疲れさまでした」と一言つぶやいて――。

殺人事件、死亡事故、自殺、病死。さまざまな理由で住民が亡くなり、遺体が発見されないまま相当期間放置されると、その部屋は凄惨をきわめた状況となることが少なくありません。

私は、人の命が失われ、遺体搬送後に死の痕跡が色濃く残された現場を清掃し、再び人が住める状態にまで完全に復旧することを生業とする「事件現場清掃人」です。

物件を所有する家主から依頼を受け、一般の清掃業者では手に負えない、いわゆる特殊清掃の現場に日々立ち会っています。

■人は死ぬと「腹が割れる」

人は亡くなると、夏なら死後1日から2日、冬でも数日で腐りはじめます。腐敗は胃や腸から始まり、体内で発生したガスによって遺体が膨張して、やがてグズグズに溶解した肉と皮を破ってガスとともに体液が噴出します。

私たちが「腹が割れる」と表現する現象です。目、鼻、口、肛門、体中の穴からも血液や体液が流れ出て、ゆっくりと床に染み込み、部屋の中には耐え難い腐敗臭が充満します。

また、死臭を嗅ぎつけて集まったハエが遺体の粘膜部分に産卵し、孵った大量のウジムシや、ゴキブリ、ハサミムシなどが屍肉をついばみます。こうして遺体はやがて骨となっていきます。

私の仕事は、死者が残した痕跡を消し去り、亡くなった部屋を再び生活できる空間としてよみがえらせること。今日もどこかの部屋で誰かが亡くなっている、その後始末をするのが「事件現場清掃人」なのです。

■臭いは取れず、感染症にかかることも…

私のふだんの仕事の様子を紹介しましょう。まず、欠かせないのは防護ゴーグルと防毒マスクです。強烈な腐敗臭や無数の虫、そして感染症から身を守るため、このふたつは必ず着用します。

また、遺体から流れ出た体液や虫の侵入を防ぐため、衣服の上には雨合羽の上着を着用し、手にはゴム手袋、靴はビニールのカバーで覆い、雨合羽とゴム手袋の隙間は養生テープでしっかり塞ぎます。

一方で、下半身に着用するのは作業用のズボンのみです。以前は全身ツナギの防護服を着用していたこともありましたが、現場での作業は真冬でも大汗をかくような重労働ですから、通気性を確保しなければ脱水症状を起こしてしまうのです。

強烈な腐敗臭が衣服や体に付着するとなかなか取れませんし、室内には目に見えないさまざまな細菌が繁殖していますから、作業中は手袋を外すたびに入念に手を洗い、作業後は必ず手と顔を消毒します。

入浴も1日に2回行うなど、常に清潔を保つようにしています。しかし、ここまで対策をしていても、ときおり結膜炎になったり、扁桃腺が腫れて高熱が出たりすることがあります。

なかでもつらいのは、股間が妙に痛痒くなること。長時間の作業の途中でトイレに行き、用を足した際に(いくら念入りに手を洗っていても)、むきだしになった陰部に何らかの細菌が付着してしまうのかもしれません。

■“住人を食べて”育ったウジムシが床に…

こうして身支度を整えて現場に到着したら、まず行うのはお清めです。少量の塩と酒を部屋に撒いて故人をねぎらうことは、長い間の習慣になっています。

そして、最初にゴミの処理と掃き掃除を行います。現場では、床一面に広がったゴミや、故人の糞便など、実にさまざまなものを踏みつけますが、なかでももっとも多いのが、ハエやウジムシなどの虫の死骸です。

特に厄介なのは、屍肉を食べて育ったウジムシが蛹化したサナギです。誤って踏むと、プチャッという不快な感触が靴の裏から伝わり、全身に悪寒が走ります。このサナギを踏み潰す感触にだけは、いまだに苦手意識が消えません。

ゴミをあらかた片付け終えたら、二酸化塩素を主成分とする特殊な消毒液を部屋のすみずみまで噴霧します。死臭の主な原因は、腐敗の過程で細菌がタンパク質を分解して出す物質です。薬剤を撒くことで菌を死滅させ、臭いの原因を取り除いていきます。

こうして、ようやく本格的な清掃作業に入っていきます。

遺体から流れ出た体液や脂、血液、消化液などは、混ざり合い、盛り上がった状態で表面が乾き、固まります。これをスクレーパーで削り取り、残った汚れはスポンジでていねいに除去するのですが、体液や血液の固まりは表面を破ると強烈な腐敗臭が漏れ出て、ゴーグルをしていても目が痛くなるほどです。

ときには汚物にまみれたトイレや、何年も放置されたカビだらけの台所も清掃します。このようにして、部屋中のあらゆる汚れを取り除いていきます。

■一番つらい仕事は住人の想いがつまった「遺品整理」

しかし、ここまでの作業を行っても、遺体からあふれ出た体液や血液が畳やフローリングを通り越して、床下にまで染み込んでいるような場合は臭いが消えません。こうなったら交換できるものはすべて新品に換え、構造上外せない木材やコンクリートは、体液が染みこんだ部分を削ってコーティングを施します。

こうして清掃を終え、仕上げにもう一度消毒液を噴霧したら、最後は鼻を床にこすりつけるようにして臭いが完全に取れたことを確認します。私の仕事では、ここまで行ってから、依頼主に物件を引き渡すのです。

ここまで読まれて、事件現場清掃人の仕事は、一般的な清掃業よりも、ずっと大変なつらい作業のように思われるかもしれませんが、私には試行錯誤を重ねて生み出したノウハウや長年に渡る経験の蓄積があります。

当初はその中で立っていることさえ難しかった強烈な死臭や大量の虫も今では意に介しませんし、どんなに凄惨な光景を目にしても仕事だと割り切ることができます。

ただ、数多くの現場を経験した今でも、どうしても慣れることができない作業があります。それは、その家で亡くなった故人が死の際まで大切にしていた遺品の整理です。

タンスの奥にしまわれていた記念の品、壁に飾られていたかつての恋人の写真、自殺した人が残した尖った文字で書かれた手紙……。これらに触れるとき、私はいつも身の引き締まる思いがします。

それまでどのように生きてきて、どのような状況の中で死んでいったのか。特殊清掃を通じてその最期を知り、遺品を通して故人の人生を感じ取ることは、その人の喜びや苦しみ、あらゆる感情を追体験することにほかなりません。

遺品の整理は、いわば故人とわたしとの対話。だからこそ事件現場清掃人にとって、もっとも大切な仕事だと思うのです。

■幽霊は見えなくても現場から伝わってくるもの

特殊清掃の仕事の話をすると、よく「幽霊を見たことはあるか」と聞かれます。幽霊が存在するかどうかは私にはわかりませんが、「死者のエネルギー」のようなものは、たしかに存在すると感じています。

ある意味では、この死者のエネルギーを拭い去ることまでが、事件現場清掃人の仕事なのかもしれません。死の直前まで暮らしていた部屋の残置物を処理し、徹底した清掃を行って死臭を断ち、故人の思いの込もった遺品を適切に処理すれば、この死者のエネルギーは消えていきます。

仕事の依頼主は、多くはご遺族や大家さんです。しかし、私は故人こそが真の依頼主であると考えています。

「この世の始末をしてくれ」

孤独のまま死を迎えた人が、私にそう言っているように思えてなりません。

死は、いつか必ず訪れます。いつ、いかなるときに命を失うことになるのかは誰にもわかりません。しかし、だからこそ生が輝くということもまた真実です。

死に方とは同時に生き方であり、死を語ることは生を語ることです。これまで20年近く事件現場清掃人を続ける中で私が出会った特殊清掃の現場は、今では3000件に上ります。

その一つひとつが、まるで鏡のように、私たちの生きる現代社会の真実の姿を映し出しているように感じるのです。

[via:PRESIDENT Online]
https://president.jp/articles/-/40633

【観覧注意】孤独死現場





ネットの反応

・こういう誰もやりたくない仕事をやっている人達がいるんだ
・なかなかキツそうなお仕事ですね。でも、世の中には必要なお仕事なのでしょう。
・正直読むのはキツイけど、誰にでも起こりうることなので目を背けてはいけないと思っています。
・人間の死に向き合う仕事をされている人を私は本当に尊敬します。医者、看護師、介護士、救命士、消防士、警察官、解剖医、そしてこの清掃人など。
・ケースワーカーの仕事って、週1の訪問で1年間本人に会えなくても「買い物に行ってるもの」と勝手に納得して放置するような仕事なの?
・在宅訪問ヘルパーをやっています。先週は元気でも次の週に伺った際、インターホンを鳴らしても出なかった場合、頭によぎるのは「倒れてたらどうしよう、急変して無ければいいな」とまず最初にそう思ってしまいます。
・このケースワーカーは仕事を放棄してたと言われても仕方ない。
・これが 現在の日本の実情かと思うと本当に情けない。増税した金は 何処に廻っているのでしょうか?
・将来こうなる可能性が有ることを念頭に、普段から物を溜め込まないようにしてる。そして仕事等社会との接点を持つこと。誰かが気付いてくれることを祈って。
・不動産会社の知人から聞いた話だと、その発見時の現場に入ると風呂に入って体の匂いは落ちたそうですが、指輪や時計に張り付いた匂いは、しばらくはとれなかったそうです。
・ケースワーカー批判が多いですが、利用者さんと過度の干渉もしてはいけないので、程度が難しいみたいなんです。似たような人を何人も担当していますからね。
・隣の部屋の人が、孤独死した。たまに共用廊下がアンモニア臭くなる事があり、酔っ払いか嫌がらせか、自分の家のドアにおしっこかけられたのかと思っていた。そう言われれば、網戸開け閉めする時乱暴なのに最近音しないなとか、2ヶ月くらい前こっちは音出して無いのに壁を太鼓みたいに連打されて、壁ドン感じ悪いと思った。死ぬ前にドンドン叩いて、助けを求めたのかと思うと罪悪感で2ヶ月くらいいたたまれなかった。
・孤独死って現代社会の縮図のような気がしてならない。家族や親戚に看取られ、最期のお別れが出来る人が一体どれくらいいるんだろうか。

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