山梨県は３日、今年から本格導入した富士山の入山料が１日午前８時までに、山梨県側で約９７００万円集まったと発表した。県は開山期間の今月１４日までに２億円を徴収できると試算していたが、担当者は「２億円に届くのは難しい」と話し、見込みを大きく下回ることが確実となった。

県によると、７月１日の山開き後に徴収を始めた吉田口５合目の窓口などで計９万９０７３人が協力し、計９７０１万７１７４円が集まった。
そのうち、６月２０日から受け付けていたコンビニやインターネットからの事前支払いは８月末時点で約８４万円にとどまった。

６合目まで登った人の半数程度が協力した計算で、県は「ツアー客や外国人登山者への認知度が低く、協力が得られにくかった」としている。

山梨県の横内正明知事は３日の記者会見で「天気が悪く、登山者自体が少なかった」とした上で「協力率はもっと高くてもいい。
旅行会社への働き掛けを強め、来年は協力率が上がるよう改善策を検討する」と述べた。

山梨と静岡両県の各登山道５合目や県ホームページなどで、１人１０００円を目安に「富士山保全協力金」の支払いを呼び掛けている。

[スポニチ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/09/03/kiji/K20140903008864730.html