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元女性自衛官がセクハラ卑劣行為を告発「私の両脚を広げて腰を振りながら陰部を擦りつけ…」

2022/08/18

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五ノ井里奈さんは自衛官として働くなかでセクハラ被害に遭い、6月27日に除隊。YouTubeなどを通じて、自身の被害を訴えている。

暴露系ユーチューバーのガーシーを筆頭にネットでの告発が相次ぐ昨今、名もなき個人の発信力も高まっている。時に社会を揺さぶるほどの破壊力を持つ告発は、なぜ起きたのか? 当事者たちを直撃した。

股を広げられ、腰を振りだした男性隊員

元女性自衛官の告発が大きな波紋を広げた。男性隊員によるセクハラをYouTubeで訴えた五ノ井(ごのい)里奈さんだ。

「所属は野戦特科の部隊で隊員58人のうち女性は5人でした。廊下で抱きつかれたり、『おっぱい大きいな』などのセクハラ発言は日常的。それでも上官に報告すれば、自分が居づらい雰囲気になるだけだと思って耐え続けたのです」

だが、セクハラはエスカレートする一方だったという。

「昨年8月の訓練後には集団セクハラに遭いました。男性隊員15人で女性は私だけという飲み会の場で、酔った男性隊員が私に締め技をしながらベッドに押し倒し、股を広げて腰を振りだしたのです。

そこから2、3人に同じことをされ、体が硬直してしまいましたが、周りは笑いながら見るだけ。もう心も体も限界でした」


五ノ井さんのTwitterアカウント

隠蔽されて、さらなる絶望

やむなく警務隊に相談し、検察にセクハラ被害を訴えた五ノ井さんだったが、さらなる絶望を味わうことに……。

「事情聴取が行われても、誰もが『セクハラは見ていない』の一点張り。調べたら、上官の命令で隠蔽されていたんです。私だけが精神的に病んで休職に追いやられて……もうYouTubeで告発するしかないと思いました」

退職翌日に出した告発動画は100万再生数超え

今年6月28日に退職し、翌日に出した告発動画は大きな話題に。

「セクハラ被害を訴えたことで、私よりも酷い目にあっている女性自衛官から『私も声をあげられるようになった』というメッセージをもらいました。

検察への訴えは不起訴処分にされましたが、所属していた野戦特科の中隊に女性自衛官の配属をやめるなどの変化が起き始めているそうです。再発防止と加害者からの謝罪を求めて訴え続けたいと思っています」

五ノ井さんの声はSNSを通じて広がり続けている。

[via:女子SPA!]
https://joshi-spa.jp/1184801


東日本大震災がきっかけで自衛隊に入隊五ノ井さん

先輩女性隊員「あそこはセクハラが多いから気をつけて」

五ノ井さんが自衛隊を志し始めたのは、小学生のころ。

「2011年に東日本大震災があったとき、私は東北地方に住んでいました。避難所暮らしをしていたころ、そこに女性の自衛官が来てくれたんです。私たちが入るお風呂の準備をしてくれたり、避難民ひとりひとりの話を聞いてくれたり。

私は柔道をしていたので腕力には自信があったのですが、女性自衛官は腕相撲をしてくれたりして、とても頼もしく見えたんです」(五ノ井さん、以下同)

中学高校と柔道を続けた彼女は、自衛官が入校できる『自衛隊体育学校』に入りたいとも思った。


兵庫県大会63キロ級で優勝した五ノ井さん[2017年]

2020年4月、自衛隊に入隊。約半年間の研修を経て、配属されたのは、福島県にある『郡山駐屯地』のとある部隊だった。

「配属が決まったとき、先輩の女性隊員たちから“あそこはセクハラが多いから気をつけて”と言われていました」

入隊後ほどなくして、実態を知ることになる。

セクハラで笑いを取るのは普通

「入ったばかりでまわりには男性の先輩がほとんどの中、セクハラが待っていました。“おっぱい大きいね”とか“しゃぶってよ”と声をかけられたり。廊下を歩いていると、すれ違いざまに男性隊員が私に抱きついてきたことも。

“柔道やってるんでしょ”と声をかけられて、柔道技をかけられて、そのまま背後をとられて腰を振られるという。そういうことが日常茶飯事。ほかの部隊の人が見ていてもお構いなしでした」

その部隊では“セクハラで笑いを取るのは普通”という雰囲気だったという。

「セクハラの主犯格は『三曹(さんそう)』という役職付きの人たちでしたが、さらに階級が高い一曹や二曹からも被害を受けていました」

入隊から約1年後、2021年6月24日、山岳地で行う訓練の際にもセクハラを受けた。

「先輩の男性隊員たちのテントに入って、私が料理を作るという仕事があったのですが、そのときに2人の先輩から胸を揉まれ、頬にキスされ、下着の上から相手の股間を触らされました。これは長時間続き、消灯時間が過ぎても終わりませんでした。

先輩の女性隊員にLINEで助けを求めましたが、先輩も以前からセクハラを受けており、怖くて助けに来れなかったそうです」


先輩女性隊員に助けを求めたのLINE。「オオカミなってる?」との返事に「はい」と返せば、女性隊員は来ないと思い「なってません とりあえず早く来てください」と再度助けを求めた。だが、その女性隊員は「今来たらやばい」という別のLINEも受け取っていたことから助けには来なかった。女性隊員はその直後に退職した。

この日のセクハラ事件は、事件を目撃していた誰かが、中隊長に告発があり、問題になったというが……。

「誰が告発したのかという犯人探しが始まりました。“五ノ井が言ったんじゃないか”と思われて、部隊の雰囲気は悪くなるし、私も居づらくなりました。

加害者からは、『セクハラじゃなくて、コミュニケーションの一部だもんな』と声をかけられました。

ただ、当時の私には“体育学校に行きたい”という目標があり、9月に試験を受ける予定がありました。なので、上司からの聞き取りに“何もありませんでした”と答えました」

こうしてセクハラに耐えていた五ノ井さんだが、8月に決定的な事件が起きる。


先輩女性隊員は宴会前日に「オオカミになるから覚悟しとけ」と言われ、恐怖で行けなかったこともあった。

男性上官の卑劣行為

「2021年8月3日から、約1か月間の泊まり込みでの訓練があったんです。前回同様、宿舎にご飯を作りに行くと、先輩から“料理はもういいから、接待をしろ”と言われて、そこで格闘の話をしていた一曹が、三曹に“五ノ井に首をきめて倒す技をかけてみろ”と指示しました。

三曹はそのとおりに私に技をかけて、身体全体で私に覆い被さったところで三曹は暴走をし始めたのです。私の両脚を広げて、股間に自分の陰部をこすりつけて、正常位の体勢で腰を振りながら“あんあん”と喘ぎ始めたんです。

三曹がその行為をやっと終えたと思ったら、続けて2人目、3人目と別の三曹が私に覆いかぶさり、やはり股間を服の上から押しつけて、腰を振り続けて……。

私の両手首は、頭上で抑えつけられており、抵抗しようにもできませんでした。ただ、ただ時間がすぎればいいと……。その間、見ている人たちはずっと笑っていました。

ようやく終わると、私を押さつけていた三曹は“案外、力強いね”と言ったんです。私が抵抗しているのがわかっていたのに、やめてくれなかったんです」

それが終わったのも束の間、あの状況を見ていたにも関わらず、再び一曹は“あの技はどうやるんだっけ?”と話題を蒸し返す。

「はじめの三曹が来て、また同じことをされました。部屋には15人ほどいて、みんな見ていたのに、誰も止めてくれませんでした。

私の顔が引きつっているのを見た三曹は“誰にも言わないでね”と言って、私のとなりにいた先輩は“今さら何言ってんだよ”と笑っていました」

泊まり込みの訓練であり、すぐ抜け出せる環境ではなかった。その後2日間、訓練に参加したが、セクハラも続いた。

部隊の誰もセクハラを証言してくれない

「もう限界でした。部隊の長である『中隊長』に泣きながら“これで私が死んだら責任とってくれるんですか?”と訴えて、やっと自宅に帰らせてもらいました」

後日、部隊内での取り調べでは、目撃していた人たちは、誰もセクハラを証言しなかった。


先輩女性隊員は、最初は味方してくれたが、中隊長が「訓練は訓練だ」と言うと「そうだよ、訓練は訓練だから」と態度を変えた。この時、女性隊員からは「一応、嘘ついていることは心の隅にでも置いておいてね」と言われた。被害者である五ノ井さんに非があるような言い方に聞こえ不信感を抱いた。

あなたの話だけでは信用できない

「口止めがあったと思います。まずは内部での聞き取りの上、自衛隊の秩序を守る部署である『警務隊』に問題があがりました。

警務隊は『強制わいせつ』で書類送検をしてくれたので、私はそのまま検察庁に被害届けを出し、それが受理され、審議となりました」

しかし、検察庁の回答は厳しかった。

「検察庁では“五ノ井さんの証言は真実だと思うけれども、目撃者全員が見ていないと証言する中、あなたの話だけでは信用できない”と言われました。

結局、検察庁は不起訴と判断したので、今は異議申し立てをして結果待ちです。でも、やはり不起訴は変わらない可能性もあるので、自分からとにかく発信しようと思ったんです。

現在所属している人たちはもちろんですが、今までのセクハラで辞めてしまった人の想いも汲んでほしい。現在、過去含めて再調査をしてほしいというのが私の願いです」 

五ノ井さんが所属していた郡山駐屯地に問い合わせると、

「今回の件の再調査を行っています。具体的な進捗や予定については答えられないが、加害者とされる者には再度、事実確認を行っている」とのことだった。

こうした声に、自衛隊が真摯に立ち向かう日は来るだろうか。

[via:週刊女性 2022年7月16日]
https://www.jprime.jp/articles/-/24578


「反響の大きさに驚いています。最近は雑誌などメディアのインタビューも受け始めました。これを機会に洗いざらい、自衛隊に今も浸透する“間違った体質”を変えてほしい。再発防止と謝罪が私の望みです」

【関連リンク】
本人が1番詳しく書いてあるというAERA dot.の単独インタビュー記事
【前編】22歳元女性自衛官が実名・顔出しで自衛隊内での「性被害」を告発 テント内で男性隊員に囲まれて受けた屈辱的な行為とは
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別の強制性交事件の記事
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ネットの反応

・下品でやーねー。
・我が軍のクオリティ
・管理職がセクハラやパワハラに対する意識が低いのがそもそもの原因だろうね。
・この事件そのものも酷い内容だけれど、自衛隊というただでさえ秘匿性の高い組織で、事実が隠蔽され、有耶無耶にされる構造に問題を感じます。
・証拠って何だろう?男性15人の中で押さえ込まれてどんな証拠を取れっていうのか。
・自衛官、自衛できず
・国民を守る為に訓練してきたにも関わらず、身近にいる女性1人も守れず、力にもならず、そんな人間を育てているのですね。
・規律の取れてない軍隊 うーん使えなさそう
・こういうの実際聞いたことあるわ
・もともとパワハラし放題のサイテーの組織だろ
・親戚に自衛官が多いからこういう事が他の場所でもあっていたのではって思うとやるせない。
・男性隊員も本気で襲っている訳では無いだろうけど、それにより相手に苦痛を与えると言う事の教育も必要。
・獣の檻の中に放り込まれたらそりゃ
・自衛隊は盛りのついた男子中学生の集まりかよ
・学生時代からイジメや女関係の問題起こしてたやつらがなるのが自衛隊員
・いくら男所帯でもこんな猿みたいな組織にはならんぞ…
・アメリカの軍隊も同じこと日常茶飯事であるぞ
・可愛い男の子も襲われてしまうのかな。
・自衛隊は男の隊員でも上司からイタズラされるて聞いたことある
・元自衛官だけどセクハラ、パワハラ、ワイロ、恫喝、いじめなどは日常でしたが男中心の世界はそうなりやすいよね
・刑事事件にすりゃいいじゃん 性被害なんでしょ
 >穏便に済ませようとしたら揉み消されたんでしょ。んで結局警察行ったけど証拠無いから相手にして貰えなかったってさ。今後はセクハラされたらその場で110番通報するしかない。
・これマスゴミ取り上げないな
・酷い内容だとは思ったけど、万一戦争とかになって敵に捕まったら女兵士なんてもっと酷い目にあうでしょ
・女性自衛官の配属は本当に考えた方がいい。前線に出た場合、敵にも味方にも、セクハラですまないような犠牲にされてしまう可能性があるわけで。
・紛争見れば分かるけど戦地で逃げ切れないと即強姦されるんだよね
・男の現場というものが存在する以上は男女の平等とやらも虚しく響くだけだな
・男女混成部隊は間違いのもと 女性だけのアマゾネス部隊を作ればどうだろう?

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