米ピッツバーグ大学メディカルセンターの研究者らが開発した「念じて動かすロボットアーム」は、過去に開発された同様のロボットアームに比べ、最も人間の腕に近い精度で動かすことができるという。
13年前に脳の疾患と診断され、首から下が動かなくなった52歳の女性は、このロボットアームを使って物をつかんだり、目的の場所まで運んだりできるようになった。完璧に使いこなすには数週間を要したが、初めの2日間で動かすことはできるようになったという。
医学誌ランセットに掲載された研究結果によれば、女性の脳の運動皮質に2つの小さな電極を埋め込み、複雑なアルゴリズムを走らせたコンピューターを経由して、ロボットアームに信号を伝えるという仕組み。
プロジェクトに関わる研究者によれば、このアルゴリズムの動作方法が大きな進歩で、これまではいかに脳の信号を正確に伝えるかが大きな課題となっていた。
[ロイター]