接客業やってるんだけど、4年ぐらい前に他の業種やってる友人と酒を飲んだ時、
「販売員なんて底辺の仕事、俺だったら絶対出来ない。」
「兎と亀の話知ってるか?お前は社会に出るのが早かったけど、この辺りで大学行った俺と差が出てくる頃だな」
とドヤ顏で言われ、大喧嘩になった。
その一件から完全に絶縁状態になちゃったんだけど、昨年、ドヤ顏の勤めていた会社が大掛かりなリストラを実施したという話を、他の友人経由で知った。
「どこも不景気だね、、と各々愚痴りつつ、お互い頑張ろうや!」
と言って解散したんだけど、何となく気になったので、他の友人に電話番号を聞いて ドヤ顏に数年ぶりに連絡をとってみた。
予感は的中。ドヤ顏は無職になっていた。
職を失ってからの経緯を聞いたところ、今までのスキルを活かしたいとハロワに通いつめてたが、全く仕事が見つからず 退職金が底を尽きそう。
同棲していた彼女も、新しい男を作り先月結婚。
「もう死んでもいいかな?」と弱々しい声で語って来た。
俺「まぁ、死ぬって言うのは簡単に言えるけど、実際大変らしいぞ。身内に迷惑も掛かるしな」
俺「それよりか、仕事無いんだったら、業種変わっちゃうけど販売やってみないか?」
と言ってみた。
「とにかく何かやらないと壊れてしまいそうだから、お願い出来るかな。」
と返って来たので、電話切った後上司に相談。
派遣だけれども、入れる店舗を斡旋してもらい、商品知識、接客対応等ノウハウをアドバイスした。
店頭に出るようになったドヤ顏は、水を得た魚のようにバリバリ働いている。
同じ派遣元の姉さんとも仲良くなったみたいだが、別に悔しくないもん。
そんなこんなで、配属店舗が近いので、ちょくちょく飲みに行くようにもなった。
酒の席で「昔言った失礼な言動を許してくれ」的な事をしんみり言われたが、
「何の事やらサッパリ分からない、それより来月の売り上げもぶっちぎりで勝つからな!」とドヤ顏で返してみた。
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