SNEP(スネップ、孤立無業者)とは「Solitary Non-Employed Persons」の略。20~59歳の在学中ではない無職の未婚者で、関わりを持つ人が家族以外に一切いない人のこととされており、その数は増加している。
無職あるいや不完全雇用、また、社会的孤立といったSNEPの各分野が拡大しているように見えるが、東京大学の最近の調査で、2011年には、職に就かず、かつ、家族以外の人々との接触がほとんどない人々が162万人に達したことが明らかになり、特に懸念されている。
これは、国内の未婚で無職の256万人の約60%にも相当する。SNEPの数は01年の80万人から06年には112万人へと着実に増加した。
東京大学社会科学研究所の研究スタッフで比較現代経済部門の玄田有史教授が主導した研究では、総務省統計局「社会生活基本調査」データに基づき、20 歳以上59 歳以下の在学中を除く未婚者で、ふだんの就業状態が無業の人々の2日間の行動の無作為標本についてデータを分析した。
SNEPは連続する2 日間に関わりを持った人が家族のほかにはいなかった人々を指す新概念と定義された。SNEP数の増加は社会保障費の膨張につながるとともに、社会にとって大きな負担になるとこの研究結果は警鐘を鳴らす。
SNEPという用語は常勤の仕事に就かない人々を指す様々な言い回しの1つに加わった形だ。
日本におけるNEET(ニート、若年無業者)は、15~34歳の年齢層の非労働力人口の中から学生と専業主婦を除き、求職活動に至っていない者と定義されている。
フリーターは同じ年齢層で、正社員ではないが、複数の非常勤の仕事によって生計を立てている人々だ。
11年にはニートの数は60万人、フリーター数は176万人だった。
[痛いニュース]
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