第2次安倍内閣の発足に伴い文部科学相を退任した田中真紀子氏は27日、文科省で約300人の職員を前に退任のあいさつをし「正月は”老婆(ろうば)の休日”を楽しみたい」と述べて、霞が関を後にした。
田中氏は3カ月弱の任期を「(就任時にもらった)コチョウランがまだ3分の1は咲いている」と名残惜しげに振り返った。
田中氏は16日投開票の衆院選で落選。その後、解散を決めた野田佳彦前首相を「独り善がり」とこき下ろした。この日は「文科相になりたかった夢を実現してくれた野田首相に、その意味では感謝している」と皮肉って笑いを誘い、最後まで真紀子節は健在だった。
[共同]