東京電力福島第１原発から汚染水が海に流出している問題で、政府の原子力災害対策本部は７日、流出量は１日約３００トンに上るとの試算を初めて明らかにした。地下水が敷地内で汚染されて流出しているのが原因で、完全に防ぐのは困難とみられる。

政府と東電は護岸付近で地下水をくみ上げ流出量を減らす対策を急ぐ。くみ上げ量は来年９月までに計約４万トンに達するという。経済産業省資源エネルギー庁の担当者は、くみ上げた汚染水を「当面、敷地内に増設するタンクにためる」と説明した。

安倍晋三首相は同日、政府の原子力災害対策本部の会議で、第１原発の汚染水問題について「国民の関心が高く喫緊の課題。東京電力に任せるのではなく、国としてしっかりと対策を講じる」と述べ、関係閣僚に早急な対策の実施などを指示した。経産省は汚染水対策への国費投入を検討している。

[サンスポ]
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