回転ずしチェーン『スシロー』は去年9月から12月にかけて、期間限定商品を提供していない期間があったにもかかわらず、キャンペーン広告を出し続けていたとして、消費者庁から再発防止の措置命令を受けました。
公正取引委員会：「キャンペーン期間を通じて、3種類の寿司を購入できるかのように一般消費者を誤認させる恐れがあった。『おとり広告』に該当する」
“豪華かにづくし”のキャンペーン商品を提供できない期間があった店のリストを見ると、北海道から沖縄まで583店舗。キャンペーンを行った全店舗の96％にあたります。
「スシロー」に措置命令で対象となった広告
違反となった商品
・新物！濃厚うに包み（税込み110円）
・とやま鮨し人考案 新物うに鮨し人流3種盛り（税込み528円）
・冬の味覚！豪華かにづくし（税込み858円）
なぜこんな事態に陥ったのでしょうか。例えば、このカニのすしについて、スシローを運営する『あきんどスシロー』は、こうコメントしました。
スシロー：「販売予想量として十分な在庫を用意しておりましたが、お客様より予想をはるかに上回るご愛顧をいただいた結果、早期に完売する店舗が発生してしまいました」
ところが、先ほどのリストを見てみると、本社のおひざ元、大阪の店舗では完売するはずがないキャンペーン初日の開店から商品を販売していなかったようです。
この件について、スシロー側は「調査中」と回答していて「再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
公正取引委員会事務総局 真渕博所長
公正取引委員会：「今回の不当表示を行った事業者が、シェアで業界1位ということを考えると、本件の不当表示が一般消費者に悪影響を与えた程度は非常に大きなものであった」
2021年11月26日〜12月12日に行われた『冬の大感謝祭 冬のうまいもん』キャンペーンでは、初日から複数の店舗で商品を提供できない事実があったとして、公正取引委員会は「全期間で違反があった」としています。
「完売の場合も」と掲載
Q.ホームページや店舗で「完売の場合も」と掲載していましたが、斟酌されませんか？
調査を公表した消費者庁と公正取引委員会に聞くと
「店舗によって完売している場合があると言っても、どの店が完売しているのかわからない。また、消費者は自分が行く店舗が完売していない可能性もあると考えて、店に行ってしまう場合もある」
「実際に9割の店舗では販売していなかった。結果的に“店舗により完売の場合がある”と表示を加えたとしても、広告全体を見ているので“おとり広告”にあたるということについて変わりがない」
ということです。
Q.とても厳しい措置命令という行政処分に至った理由は何ですか？
消費者庁と公正取引委員会は
「景品表示法の考え方としては、表示の通りに提供しないといけない。スシローはその認識が足りなかった」としています。一方で、消費者に対して「こういった場面に遭遇して『しょうがないね」ではなく、消費者庁・公正取引委員会などに情報提供してもらいたい」としています。
こうした判断について、景品表示法に詳しい染谷隆明弁護士は
「大手回転ずしチェーンの『スシロー』が、広くおとり広告を行えば、消費者に与えた影響も大きい。回転ずし業界の公正な競争の観点からも、今回の表示が問題があるとみたのでは」
と話しました。
[via:テレ朝NEWS]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000257550.html
【関連リンク】
景品表示法の相談・被疑情報の受付窓口（消費者庁）
「おとり広告」他企業でも
実際には買えない商品やサービスがあるかのように表示する「おとり広告」。過去には他の企業でも例がありました。だまされないためには、どうすればいいのでしょうか？
有働由美子キャスター
「スシローが『おとり広告』を出していた問題で、期間限定のウニやカニを実際には販売していない日があったとのことです。しかも9割以上の店で、とは驚きでした」
小栗泉(日本テレビ解説委員)
「9割以上と言えば、ほとんど全てですからね。今回のようなおとり広告は、他の企業でも過去にいろいろありました」
「消費者庁によると、例えば大手携帯会社が全国485の店舗で、スマートウォッチが買えるような広告表示をしていました。しかし実際は、約3分の1の店舗で在庫が1台もありませんでした」
「また、大手不動産チェーンが『入居できます』とチラシなどで宣伝していた物件で、実際には既に別の人が入居済みだったといったケースもありました」
有働キャスター
「どちらも、客の立場だったとしたら腹が立ってしまいます」
小栗委員
「いずれのケースも、おとり広告に当たるとして、再発防止策を講じたり、消費者にこういう事態を招いてしまったと知らせたりといった措置命令が、消費者庁から出されました」
「広告と違う」…どう対応すべき？
有働キャスター
「スシローの件もそうですが、こうしたおとり広告にだまされないために、私たちができることは何かあるのでしょうか？」
小栗委員
「実際にお店に行って広告と違う場合、まずは店員に、なぜないのかを聞く。また、お店に行く前に確認することも大事だと、消費者庁は説明しています」
「おかしい」と感じた場合は、消費者庁や公正取引委員会に問い合わせを…
有働キャスター
「いや、広告を見て（内容を）信じて行くのに、わざわざ『これありますか』とか『本当ですか』と聞かないです」
小栗委員
「本来は企業がきちんとした広告を出したり、対応したりといったことをすべきですよね。そのため『やっぱりおかしいな』と感じた場合は、消費者庁や公正取引委員会に問い合わせてほしいということでした」《中略》
有働キャスター
「結局、お店のファンだった人たちの信頼を裏切ったことになりますね。ただただ、正直に商売してほしいだけなのですが」
[via:news zero]
https://news.ntv.co.jp/category/society/8d4d692201dd443d96ea2c2ddf5013f9
「裏切られた」失望の声
売上高で2位（20年～21年）になるなど、日本の回転寿司業界を牽引する存在であるスシロー。しかし、“おとり広告”で顧客の期待を裏切ったスシローに対して、批判の声が殺到している。
《たしかに最近のスシローはキャンペーンのネタが切れてる事ばっかりだと思ってたよ しょうがない事だと割り切ってたけど、裏切られた気持ち……》
《これは酷いよ！》
《スシローたしかに、広告見て行ったけど、広告の品が発売当日のお昼からないってことあったなあ。ショックだった》
《食材が確保出来ていないにも関わらずCMを流し続けてはいけないでしょう。まさにおとり広告。あと、キャンペーンネタを楽しみに出掛けても早々に品切れになり終了している事もある。それなりにお客が入る事を考えて用意して置くなどして欲しい》
“裏切り行為”を犯してしまったスシロー。お客さんの信頼を取り戻すことはできるのだろうか――。
[via:女性自身]
https://jisin.jp/domestic/2106697/
2019年10月からスシロー社長に就任した堀江陽氏はトラックドライバーのアルバイトから社長に
【関連リンク】
元保険営業マンが｢スシロー社長｣になれた裏側
ネットの反応
・もうすっかりサギローになっちまったな
・ホント酷いよなやり口が
・やってしまった、とかじゃなく、確信犯＾＾；
・「充分な食材を確保できなかった」は体の良い言い訳だろう。
・品切れ売切れ言えば許される風潮につけ込んでる
・これはもっと厳しくペナルティーをかけるべきだ
・数量限定と言っても、具体的な数を明示しなければ、極端な話各店舗に1こずつしか仕入れなくても、あれば虚偽にはならないという商売。
・どれほどの販売数が有るのか表示しないのは、無くても言い訳できる仕組み
・原料を確保できなかった時点でキャンペーン止めるべき。
・過去にもあったのに何の対策もしてないのかよ
・ウニ、イクラは不漁なので、スーパーなどでもビックリするほど高値、在庫不足。なのに、スシローのウニ祭りは定期的に大々的にTVCM。採算あうのかな？と不思議だった。
・昨日までやってたCMのトロも疑似餌だったに違いない
・騙されない方法とか言われてもなぁ「行かない」以外に方法あるのか？
・見つけた人が公的機関に一報入れてネットにも晒す それでワイドショー辺りも食いつけば騙される人が激減するだろ
・その場で消費者庁に通報
・実際店内の席に着いてから判明するから厄介なんだよな
・クレームは入れるの面倒だから違うものを頼んで食べる
・電話確認して行けばええねん
＞たった今売り切れましたと言うだろう
・平日の昼に行って、タッチパネルに「売り切れ」表示があると、「そもそも仕入れてないだろ」と思っていた。
・平日の夜行ったら、ネタほとんど無かったわ。まぁ、ロスにならないようになんだろうけど。
・回転寿司の元店長だけど、スシロー絶好調だけど、ちょっと調子に乗り過ぎとは思っていた。CMやらTV番組やらで、アピールしまくりだけど、実際、現場の店舗はそれについていけているのかなぁって思う。
・くら寿司もだめ、スシローもだめときたか
・サギローとまっくら寿司
・中古車屋は不動産屋にもたくさんあるだろ？釣り物件
・不動産屋は常時のイメージしかない
・囮物件はよくあるな
・まずソシャゲの詐欺広告取り締まれよ かなり好き放題やってんぞ
・ハロワと派遣会社のおとり求人のほうがもっと深刻だろ。
・スシローの不正やっている番組でスシローの期間限定CM流れてワラタ