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わいせつ行為を恋愛と信じた中学生【まとめ】25年前の事案で教師が懲戒免職になるまで

2021/01/28

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25年前のわいせつで懲戒免職へ

25年以上前、札幌市の中学校に通っていた都内の女性がわいせつな行為を受けたとして懲戒処分とするよう求めていた男性教員について、札幌市教育委員会は、女性が損害賠償を求めた裁判の2審判決で認められた事実などを踏まえ、懲戒免職とする方針を固めました。

懲戒免職の処分を受けるのは、札幌市内の中学校に勤める50代の男性教員です。

25年以上前、当時、この教員が勤めていた中学校に通っていた都内に住む石田郁子さん(43)は繰り返し、この教員からわいせつな行為を受けたとして損害賠償を求める訴えを起こし、2審判決で教員が性的な行為をしたことが事実と認められました。

これを受けて札幌市教育委員会はこの教員から聞き取りを行うなど改めて調査を進めた結果、2審判決で認められた内容を覆す事実は得られなかったとして、この教員を懲戒免職とする方針を固めました。

石田さんは12月、この教員の懲戒処分を求めて市教育委員会に申し入れを行っていました。

市教育委員会は、28日開く教育委員会会議で処分を決定することにしています。

[via:NHK NEWS WEB]
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210128/7000029915.html

中3の少女に起きた性暴力

中学の卒業式の前日だった。

「美術展のチケットがあるんだ。」

15歳の石田郁子さんはその日、美術の男性教師に誘われて美術館に出かけた。

美術科のある高校への進学も視野に入れていた石田さんは、受験のために絵を描いてはその教師に見てもらっていた。上達を褒められ、嬉しくなってまた描いて見せるという日々。

この教師をXと呼ぶことにする。

当時28歳のXは他の生徒にさほど人気があるわけではなかったが、石田さんにとっては美術の知識の豊富な、たまに冗談を言うおもしろい先生で信頼していた。


石田郁子さん(中学3年生の頃)

美術館で腹痛を訴えた石田さんをXはなぜか自分の一人暮らしの自宅に車で連れて行った。Xの自宅で画集などを見ていた石田さんの顔に、突然Xが顔を近づけてくる。

「このままでは唇がくっついてしまう」

そう思って咄嗟に避けた。が、その直後、「いきなりキスしようとしたのは悪かった。実は好きだったんだ。」Xはこう言って石田さんに一方的にキスをした。

そして過呼吸になり、泣き出した石田さんを横にして体を触った。石田さんの頭は空っぽになり、何が起こったのか全くわからない状態になってしまった。

性被害ではなく「交際」と信じた少女

Xは約5年に渡り石田さんに性暴力をふるい続けた。だが当時の石田さんは自分が「暴力」を振るわれているとは思っておらず「交際」していると信じていたのだ。


「教師と交際している」そう思っていた石田さんが教師と撮った写真(高校3年生の頃)

Xは巧妙に石田さんの心理を操っていた。

「そのうち結婚を前提としたお付き合いになるだろうね。」「好きな気持ちが強いからこそ、服を着てない状態で触れたい、性的なことをしたいんだ。」そう言い続けた。

15歳といえば、精神的・社会的にまだまだ未熟だ。石田さんは男性と付き合ったこともなく、常にXからの指示で行動していた。それはまさに「教師」と「生徒」の支配関係に他ならない。《中略》

大人になって“性暴力”と気づいた

Xの行為が犯罪だと知ったとき、石田さんは37歳になっていた。偶然傍聴した裁判の例があまりにも自分のそれと似ていたことに衝撃を受けた。

養護施設の職員が施設に通う16歳の少女にわいせつな行為をした罪に問われたものだが、加害職員は「恋愛だった。同意があった。」と言ったのだった。

石田さんは裁判所から泣きながら帰った。なぜ涙が出るのか、なぜ具合が悪くなるのか、わからなかった。

「それまで大した問題ではないと思っていました。学校の先生が悪いことをするという発想がありませんでした。犯罪って、テレビに出てくるような悪い人たちだけのものだと思っていたんです。」

石田さんは初めて、事の重大さに気づいたのだった。被害から20年以上が経過していた。

教師との再会

傍聴から7カ月後、石田さんは故郷の札幌で加害教師Xを呼び出した。証拠をとるためだった。

そうとは思わないXは、久しぶりの石田さんとの時間に、むしろ楽しそうにやって来た。当初こそ積極的にしゃべっていたXだが、石田さんがXの過去の行為について事実確認を始めると、それを認め謝罪をしたうえでこう言った。

「やってしまったものだから、ね、それを、ね。思いつくことが本当ないんだけれども、では、あなたのカウンセリングのね、費用を払うとか」

石田さんはこの音声データを札幌市の教育委員会に提出し、Xへの適切な処分を求めた。しかし教育委員会の返答はこうだった。

「その教師が否定しているので事実かどうかわからないので懲戒処分はできない。」

Xは教育委員会に「石田さんが昔から精神的に不安定であり、性的に逸脱している人間で、この音声データの受け答えも石田さんの作り話に合わせただけ」と主張したという。

PTSDを発症 提訴したものの

「自分が普通に生きることすら否定されたような気持ちになりました。」

石田さんはこの後数年間、絶望の中、ただただ「生活するだけ」の日々を送った。見る目がなかった自分がバカなのだと自信を失い、自分が嫌になっていた。

教育委員会との面談の頃からフラッシュバックも起こり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した。

それでも、石田さんの胸にはひとつの思いが芽生え始めていた。提訴だ。黙っているのはもう耐えられなくなっていた。


2019年石田さんは民事訴訟を起こした

「加害者の教師が嘘をつけば懲戒処分を免れるという加害者に有利な状態はおかしい。

その教師が今でも中学校で生徒と接していて、生徒が何も知らないで学校に行っていて、教育委員会も黙っている。この情景を想像して、黙っているのに我慢できなくなりました。私が提訴に至った一番の理由です。」

2019年2月。札幌市と加害教師Xを相手取り、石田さんは損害賠償を求める裁判を起こした。

2016年に診断されたPTSD(心的外傷後ストレス障害)発症時を起点とした。本来なら15歳の少女に性的暴行をしたXの行為そのものを問いたかったが、刑事法でのわいせつ行為の公訴時効は7年、民事でも20年の壁に阻まれた。

結果は、石田さん側の敗訴。

判決では、「石田さんがPTSDかどうかは疑わしく、過去のわいせつ行為を基準とすると訴える権利を行使できる期間は過ぎている」とされた。

加えて、「大学生になっていた石田さんは性行為の意味を十分理解している」とされた。

「裁判官は、こんなに時間が経過してからPTSDになることが本当にあるのかと。事件があったのかということと論点がずれているように思います。それに大学生になっていたから分かるだろうと。かなり乱暴な判決で、非常に傷つきました。」

性的な意味を理解することと、被害を認識することは異なる問題だ。

なお一審勝訴の加害教師Xは裁判で石田さんについて、「中学時代は顔も名前も覚えていない大勢の生徒の一人」で、「石田さんが大学に入ってから石田さんの方から『ずっと好きだった』と告白され付き合い性交した」と主張している。

石田さんは一審を不服として控訴し、現在は高裁での判決を待つ身だ(12月15日判決)。

[via:FNNプライム]
執筆:フジテレビ アナウンサー 島田彩夏
https://www.fnn.jp/articles/-/89808

東京高裁 控訴を棄却
2020年12月15日

15歳のときから、当時在校していた札幌市立中学の男性教師にわいせつな行為をされ、30代になってからPTSDを発症したとして、フォトグラファーの石田郁子さんが、教師と札幌市を相手取り、3000万円の損害賠償を求めていた裁判で、東京高裁(後藤博裁判長)は12月15日、請求を棄却した一審判決を支持し、原告の控訴を棄却する判決を言い渡した。

一審から争点となっていたのは、20年間を経過すると賠償請求の権利が消滅してしまう「除斥期間」が過ぎているかどうかだった。

石田さん側は、PTSDと診断された2016年を起算点であると主張したが、一審判決では認められず、除斥期間は過ぎていると判断されていた。

わいせつな行為は認める

高裁判決では、事実認定をおこなわなかった一審とは異なり、石田さんが中学生だった15歳から大学生になった19歳までの期間、男性教師によるわいせつな行為があったことは認めた。

しかし、石田さんが大学生だった1997年の時点で、性暴力を受けたという認識はあったと判断し、除斥期間が経過しているとして、一審の判決を支持した。

石田さん側はあらためて、子どもが性暴力を受けた時にすぐには認識できず、被害が長引くことを指摘し、高裁判決を批判した。《中略》


司法記者クラブで会見(2020年12月15日)

控訴審判決を受け、同日に東京・霞が関の司法記者クラブで石田さんと代理人弁護士が会見した。

代理人の一人である小竹広子弁護士は、「除斥期間の壁を超えないという一審の判断を見直す必要がないという結論が先になったと思わざるを得ない判決」と厳しく批判した。

「子どもに対する性暴力は、実際に受けてから時間を経て被害が出ることが、一部ではすでに知られています。そのため、他の国では除斥期間が長くなったり、時効が撤廃されています。こうした事実をまったく無視しています」(小竹弁護士)

また、同じく代理人の河邉優子弁護士も「PTSDについても、処罰感情が激化したから発症したなどという主張はこちらでは一切していません」と憤りをみせた。

「教師と性的な関係を持っていた最後の時期が大学生だったことは確かですが、中学生の時から先生という立場の人からそういうことを当然のように強いられている中で、大学生にまでなってしまった意味について、これまでずっと主張してきました。

この判決だと、幼少期から加害しても、そのままだまし続けて大人になれば、その後、加害者の責任は問えないという話になりかねないです。それはおかしい」(河邉弁護士)《中略》

札幌市教委「調査する予定はない」

石田さんは一審から、子どもに対する性暴力の特殊性を訴えてきた。

「自分がされたことが、性的な行為だというのはわかるが、信用する先生から恋愛だと思い込まされてたので、性暴力だとすぐには気づけないです。性的な行為だとわかることと、性暴力であるとわかることとは別。でも、裁判官はそれを区別してくれません」

一方で、判決では一審とは異なり、東京高裁は石田さんが中学を卒業する前日に教師にキスされたことや、高校生入学前にも身体を触るなどの性的行為があったこと、また、高校生になってそれがエスカレートしていったことなどについて、「認められる」と判断した。

石田さんは提訴前から札幌市教育委員会に対して、教師によるわいせつ行為の事実を調査して、教師に対して処分を下すよう求めてきた。東京高裁の事実認定を受け、石田さんは「最高裁に上告するか、ほかの手段になるかわかりませんが、まだあきらめていません」と語った。

札幌市教育委員会は弁護士ドットコムニュースの取材に対して、判決について「市の主張が認められているものと考えているところです」とコメント。一方で、教師のわいせつ行為について、「調査する予定はまったくない」とした。

[via:弁護士ドットコム]
https://news.yahoo.co.jp/articles/661ada3f40f83020e5472abf8a9661b07763093c

教育委員会に処分の訴え
2020年1月6日

石田さんは2019年、札幌市と教諭を相手取り損害賠償請求の訴えを東京地裁に起こした。しかし賠償請求権が認められる期間が過ぎているとして棄却された。

石田さんは東京高裁に控訴し、昨年12月に請求は棄却されたが、性的行為の事実は認定された。

これを受け石田さんは今月5日、教諭の懲戒処分と処分までの退職届不受理を札幌市教委に申し入れた。

教諭は現在も教職にあるといい、石田さんは「加害教諭が今も学校現場におり、生徒は何も知らされていない。このまま黙っているのは耐えられないと考えた。きちんと懲戒処分にしてほしい」と語った。

市教委に対しては申し入れとともに、この教諭を学校に置き続ける理由や、学校現場での体罰や性暴力などの防止策や実態調査についてただす質問も添えた。

札幌市教委教職員課によると、2016年に教諭への聞き取り調査を複数回行ったが、わいせつ行為の事実が認定できないと判断し、処分しなかった。

同課は「高裁で事実が認定されたことは重く受け止め、対応を協議している。申し入れには真摯(しんし)に対応していきたい」としている。

[via:朝日新聞デジタル]
https://www.asahi.com/articles/ASP167729P16IIPE00J.html

札幌市教委に抗議文を提出
2020年1月24日

東京高裁で「わいせつ」の事実が認定されたにもかかわらず、不適切な対応をされたとして、札幌市教委に抗議文を提出した。石田さんが1月25日、オンライン会見を開いて明らかにした。抗議文は1月24日付。

石田さんはこれまで2回にわたり、市教委に対して、男性教師のわいせつ行為について、第三者による調査をおこなうよう求めている。

男性教師からの手紙や会話の録音データなどを提出したが、市教委は「男性教師が否認している」という理由で処分をおこなわなかった。

高裁判決を受けて、石田さんは市教委に男性教師の処分をあらためて求めたが、「調査をしています」「調査を継続しています」など繰り返し回答はあるものの、いつどのようなかたちで調査がおこなわれているのかなど、具体的な内容が明らかにされていないという。

市教委に対する抗議文で、石田さんは、こうした態度や男性教師に対する調査の不適切対応を批判している。

秋元市長発言に「なぜ」と涙

札幌市の秋元克広市長が1月22日、定例会見で、東京高裁の判決について「重く受け止める」として、男性教師に対する事情聴取などの調査がはじまったとする一方で、(調査にかかる期間は)「高裁の事実認定を覆すような事柄が出てくるのか出てこないのか、そういった状況によって変わってくる」と発言した。

この発言に対しても、石田さんは「これまで、教育委員会に対して何度も調査を求めてきたが、適切におこなわれず事実を認定できなかったために、裁判まで起こさざるをえなかった。反省すべきは、調査をする能力がなかった札幌市」と批判。「重く受け止めるべきは、被害者の声だ」として、市長にも25日に抗議文を送った。《中略》

秋元市長に対する抗議文では、市教委の対応とともに、秋元市長の発言も被害者を軽視していると批判。

あらためて、教師による体罰や暴言、性暴力の防止策、被害が訴えられた際には第三者委員会による調査を制度化するよう求めた。

[via:弁護士ドットコム]
https://news.infoseek.co.jp/article/bengoshi_12392/

1月28日、札幌市教育委員会は、女性が損害賠償を求めた裁判の2審判決で認められた事実などを踏まえ、懲戒免職とする方針を固めた。

石田郁子さん「教員にずっと嘘をつかれて教育委員会にもずっと知らないふりをされてすごくつらかった。自分が正しいことをしてきて良かった」。

[via:HTB北海道ニュース]
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dad25ddf5b1359fae0e5fc17b308b87c7a011e2

ネットの反応

・ガキに手を出したやつの末路
・クローズアップ現代でもやってたね まさか懲戒免職まで事態が動くとは思わなかったが
・大学2年までなんで続くの?
・途中からただの交際になってるよなw
・成熟してないと、それがおかしいかどうか分からないんだよ。んで大人になってから漸くダメなものはダメだと悟ることができて、あのクソ野郎とやっと言えるようになる。
 >米国の女子体操コーチの時もそうだったな。で、認めて懲役200年ぐらいだったか。
・刑事、民事共に時効だが、懲戒処分に時効は無いんだと。
・生徒にわいせつ行為働いたら懲戒免職自体には異論はない。でも25年も後っていうのはなあ。
・25年前の行為で免職なら震えてる奴いっぱいいそう
・身から出た錆とはこのこと。
・被害者が自分が何をされたかを理解するのに時間がかかるこの手の犯罪は、時効を無くすか延ばすべき。
・法律とはいえ原告に泣き寝入りを強いて、犯罪者が何のお咎めもなく今まで通り生きていけるのはおかしい。
・交際して破局 その後、腹いせに訴えるという事案もある。
・教育委員会に直談判したら、校長の経験のある教育委員会の女性が「好きだったんでしょ?」と取り合ってくれなかったとあった。この教育委員会は子供たちを守ろうと懲戒免職をしたのではない。処分をしてないことが公になって非難されたから処分を決めたのだ。最低な教育委員会だ。
・教育委員会レベルの懲戒処分は甘い。教育免許の剥奪はもちろん、再取得禁止処分、さらには時効なしの刑事罰に処するべし。
・被害者は年齢も名前も知られるのに、のうのうと何十年も教師をして、年齢も名前も公表されない。
・25年分の給料も返還させろよ
・門前払いした教育委員会の委員も遡って何らかの処分をすべきだ。
・まだ安心できない。数千万円の退職金がもらえなくなる懲戒免職を厚顔無恥な教員が素直に受け入れるとは思えない。懲戒免職取り消しの訴訟を起こすと予想。

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