営業が禁止されている区域でアダルト商品を販売する店舗を営業したとして、警視庁保安課は22日、風営法違反(禁止区域営業)の疑いで、中古の漫画や映像ソフトなどを取り扱う古書店チェーン「まんだらけ」の法務担当役員の男(60)=千葉市=と、法人としての同社を書類送検した。男は「違法であることは認識していたが、安易に考えてしまった」などと容疑を認めている。
保安課によると、禁止区域で営業していたのは複合ビル「中野ブロードウェイ」(東京都中野区)に展開するまんだらけの各店舗の中で、アダルトDVDやVHSを専門に販売していた「まんだらけ中野店 禁書房」。
風営法と都の条例では、病院の周囲200メートルの区域内ではアダルトショップの営業ができないと定められているが、同店はその区域内にあるにもかかわらず8月28日に開店して以降、営業を続けていた。
先月1日、中野署に「不健全な店が営業している」などとする匿名の苦情電話があり、保安課などがその後計4回、役員の男に営業の改善を指導したものの従わなかったため、同課は同14日に店内のアダルトDVDなど計約2500点を押収し、捜査していた。
書類送検容疑は先月9日から14日までの間、法令と都条例で定める禁止区域にもかかわらず、アダルト商品を販売する店舗を営業したとしている。
まんだらけは昭和55年、中野ブロードウェイに1号店を開業。マニア向けの商品を多数取りそろえる店として売り上げを伸ばし、ブロードウェイが「サブカルチャーの聖地」と呼ばれるきっかけを作った。
同社の辻中雄二郎代表取締役は「警察から指導を受けた後も営業を続けてしまったことについては認識が甘かった。今後は法にのっとり正規の営業を行う」と話している。
[via:産経新聞]
https://www.sankei.com/article/20211022-VZ44QFECPBOXBO7IIUAV5T7IUM/
https://twitter.com/nakanobroadwayk/status/1437698779126194189
書類送検容疑は9月9~14日、中野区中野5のビル内で、200メートル以内に病院がある営業禁止区域であるにもかかわらず、アダルトDVDなどを販売する「まんだらけ禁書房」を営業したとしている。
役員は「違法とは認識していたが、どうせ商品の入れ替えをするから大丈夫だろうと安易に考えてしまった」と容疑を認めているという。
保安課によると、同店は8月28日にオープンしたが「いかがわしい店だから何とかして」などと警視庁に苦情が寄せられていた。
同庁が禁止区域と伝えて指導したが、営業を続けたため、9月14日に家宅捜索を実施。アダルトDVDなど約2500点を押収して捜査を進めていた。
[via:毎日新聞]
https://mainichi.jp/articles/20211022/k00/00m/040/084000c
ことの発端は?
未成年の女子も多く来るガーリーなファンシーショップ『Spank!』さんのツイート。
大切なお知らせ
コロナ禍でも日々営業がんばってましたが、まさか、コロナと全く関係ない事で店を閉める事になるかもしれません。
Spank!向かいにアダルトDVD店がオープンしました。幅1m95cmの細い通路を挟んだ真正面です。
当店としましては、営業を続けるのは大変厳しい状況です#中野ブロードウェイ pic.twitter.com/k8gS2KL0RA— Spank! (@Spank_love) August 28, 2021
未成年の女児も多く来る店舗の目の前に、いきなりアダルトDVD店「まんだらけ中野店 禁書房」がオープン。
①その店の業種によってはオープン前にそこが”適した場所かどうか”を考える必要があると思います。
今回の件(未成年も多く来るガーリーなファンシーショップとアダルトショップが幅1m95cmの通路を挟んで向かい合う立地)は、うちにとってもまんだらけさんにとってもお互いに何のメリットも無いです。— Spank! (@Spank_love) August 28, 2021
②当店にとっても大変急な事でしたので、お客様へ突然のお知らせとなり誠に申し訳ございません。
2週間、まんだらけさんと管理組合に何度も相談させて頂きましたが、現状何も変わらずでした。
本日から店舗休業しネットのみ営業とします。大きな決断をするのには時間が無さすぎて…少し時間を下さい— Spank! (@Spank_love) August 28, 2021
③この場所でのオープンはまんだらけさんの上の人が決めた事であり、禁書房と禁書房の店長さんや店員さんに全く非はありません。
私自身も禁書房さんに恨みつらみは全くありません。
ただ真向かいにあるというのがどうしてもネックです。せめて少し離れてたら状況は違ったと思います。— Spank! (@Spank_love) August 28, 2021
中野ブロードウェイ4F
時系列まとめ
8月5日
アダルトコンテンツ専門店の「まんだらけ 禁書房」Twitterでオープン告知。
8月12日
禁書房スタッフが現地にオープン告知を貼り出し。ここでSpank!スタッフが禁書房オープンを知る。
そこから2週間、Spank!側がまんだらけ側、管理組合側両方と相談する。が、何も変わらず。
8月28日
禁書房オープン。その通路前ディスプレイはアダルトコンテンツの表紙の裸の女性の胸などをポップで隠したものを置くなど。のれんなどはなく、通路からは中が見える状態。
Spank!は店舗休業しネットのみ営業に。Twitterで現状の問題を告発。
9月1日
中野署に「不健全な店が営業している」などとする匿名の苦情電話。
9月14日
「まんだらけ 禁書房」にガサ入れ。店内のアダルトDVDなど計約2500点を押収。
9月15日
「まんだらけ 禁書房」警察の指導により一時休店すると発表。
10月22日
警視庁保安課が、風営法違反(禁止区域営業)の疑いで、「まんだらけ」の法務担当役員の男と、法人としての同社を書類送検。
ネットの反応
・エロ屋は裏でやれ
・まんだらけの商品はマンだらけだったわけだw
・同じフロアに病院もあるのにアダルトグッズおいたらダメ(笑)
・外から丸見えはアカンわ
・これはまんだらけが悪い 後出しであの場所はアウト
・これは100%店舗側が悪い
・そもそも、何でファンシーショップの前にわざわざ?ブロードウェイだったら他にも空き店舗あると思うんだけど…
・まんだらけがフロアを浸食しすぎて傲慢になっていたと?
・中野ブロードウェイは治外法権のような異質な雰囲気がある
・商品や雰囲気が昭和の感じだったけど、経営者の感覚まで昭和だったのかな?
・漫画ナニワ金融道では、風俗店を出店させないために地域住民と協力して予定地近くに診療所を開設する話があったな。他にも学校の近くとかも出店禁止だったはずだよ。
・病院とか小学校の200m以内で風俗をやってはいけない、って歌舞伎町と大久保でも境界線になってたりする。バブルの時でも大久保に小学校がある事で職安通りの先まで風俗は広がらなかった。
・警察の指導が入ってたけど無視したからこうなった
・4回も指導入ってんのに是正しないとかw
・ここ勝手に防犯カメラの映像公開して警察に怒られてた所だっけ
・SNSではかなり炎上していて、中野区役所や苦情に苦情入れたいう方もいたので、警察に目をつけられたのか。
・通報もあったとなれば、さすがに腰が重い警察も動かざるをえなかったということか
・雑居ビルの中なのに「周辺住民からの苦情」とは…旗振り役がいたのかな
・これでもネット上だとなぜか服屋の方が叩かれてたよな
>Twitter地獄だったわ なんでオタクってああなんだか
・ファンシーショップ側、話題になった直後からクチコミに☆1や、中傷的なコメントされてて気の毒に思っていた。
・表現の自由が最近話題になっているが、ゾーニングをきちんとしてこそ自由な表現ができる。守るべきルールは、きちんと守るべき。
・店舗内での商品点数割合がアダルト商品の方が上回ったのでしょう。アダルトショップながら禁止区域で商売ができるのは、店内の商品割合をアダルトで占めないよう、調整しているから。凄いところだと、古本の棚を二重にして店舗に設置し、アダルト商品より古本の方が割合を大きくして営業しているところもある。まんだらけは、店舗毎にお客が棲み分けできるよう、ジャンル毎に店舗を分ける傾向にあるけど、今回はそれがアダとなったとみた。
・実質お目溢しなんだろうから無茶をすればやっぱりこれを理由にバッサリやれる切り札的なものなのかな。