夏と暮れは家族で旅行するんですが、小学生の娘が「行きたくない」と嫌がるんです。たとえば、夏の函館旅行。実際に泊まるのはビジネスホテルなのに、「湯の川温泉の老舗旅館の玄関前で家族写真を撮るからね。ブログに載せるんだから協力してよ」と女房。
お昼は毛ガニ料理のショーウィンドーを撮り、「入って食べたい」という娘に「イカ飯弁当で我慢ね!」。超格安旅行なのに、ブログを見ると、「毛ガニを食べ、一流老舗旅館に宿泊」です。
暮れは年賀状にも載せるため、「寒いから嫌」とグズる娘を連れ、超格安弾丸ツアーを探してフランスへ。年賀状やブログを見た友人から電話があると、「グアムとかの近場は飽きちゃったの。できれば北欧まで足を延ばし、オーロラを見てきたかったけど」だって。
僕ですか? 娘と同じように「嫌だ!」といいたいですよ。でも、女房がそんな見栄で楽しいのなら、夫として協力します。ただ、「部屋の中や食事中の写真を見たい」という書き込みが多くなってきたんです。
「仕方ないわ。今年の夏は私だけ一流ホテルに泊まるわ。あなたたちは格安ホテルで、食事はファストフードで我慢してね」だって。今回だけは娘と一緒にいいます、「嫌だ!」と。
[ポストセブン]
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