これまでずっと禁煙できず、諦めかけている方に朗報。44歳までに禁煙できれば、まったく喫煙したことがない人と比べても寿命に大差はないことが判明したそうだ。また、すでに44歳を過ぎていても、早めに禁煙することでまだまだ寿命は取り返せることがわかったという。
カナダにあるトロント大学の研究者らが調査を行い明らかにした。長期に及ぶ喫煙は、少なくとも10年寿命を短くするとされている。しかし今回の調査結果により、35~44歳のあいだに禁煙に成功すれば、失われるはずだった10年のうち9年は取り戻せることがわかったそうだ。
さらに、45~54歳で喫煙をやめられれば6年、55~64歳では4年それぞれ取り戻せることが判明。タバコは確実に健康に害を及ぼしているはずなのだが、禁煙することで、タバコの害を受けていない非喫煙者との寿命の差を埋められ、同程度長生きできるというのである。
今回の結果を受け、「喫煙による害は非常に大きいが、禁煙による利点もかなり大きなものだ」と研究者らはみているようだ。だが、彼らは「このような結果になったからといって、40歳頃まで喫煙しても安全だということではない」と忠告している。
禁煙は早ければ早いほうが良いし、喫煙しなければそれがベストなのは言うまでもないということだ。とはいえ、すでにヘビースモーカーになってしまい、禁煙を諦めかけていた人にとっては希望の持てる結果であろう。できるだけ長生きしたいという方は、諦めずに今後も禁煙に挑戦していっていただきたい。
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