米カリフォルニア州に住む16歳の少年が、ハワイアン航空機の車輪格納部に潜り込んで約3700キロ離れたハワイにたどり着き、マウイ島の空港で保護された。同航空の関係者は、「少年が生きていられたのはけた外れの幸運のおかげだった」と話している。
少年はマウイ島のカフルイ空港で滑走路上をふらついているところを空港職員に見つかった。米連邦捜査局(FBI)によると、カリフォルニア州サンタクララに住んでいて、20日朝に逃げて来たと話しているという。所持品はくし1つだけで、身分証明書は持っていなかった。
カリフォルニア州サンノゼの空港の防犯カメラには、フェンスを乗り越えて空港に侵入し、ハワイアン航空45便(ボーイング767型機)に向かって歩く少年の姿が映っていた。
少年は同機の機体によじ上って狭い車輪格納庫に身を潜め、マウイ島までたどり着いたとみられる。高度3万8000フィート(約1万2000メートル)に到達した同機の格納庫は、気温が氷点下に下がって空気も薄くなる。少年はほぼ5時間、その環境に耐えていたことになる。専門家は「格納庫の中にいるのは、エベレストの頂上に突然運ばれるようなもの」と形容する。脳や腎臓に損傷を負ったり、凍傷になっている可能性もあるという。
本人は調べに対し、車輪格納庫の中に潜り込み、同機が離陸すると意識を失ったと話している。意識を取り戻したのはハワイに着陸してから約1時間後で、カフルイ空港の防犯カメラには、格納庫付近からはい出す少年の姿が映っていた。
少年は危険人物ではないと判断され、当局に保護された。サンノゼの当局も訴追は見送る方針。
しかし空港の警備が破られたり車輪格納庫に侵入されたりすれば航空機の安全が脅かされかねず、米連邦航空局(FAA)や運輸保安庁(TSA)はこうした事案について調査を行っている。
FAAによれば、航空機の車輪格納部に潜入して密航を試みた人は、1947年以来、世界で105人いる。このうち生き延びたのは9歳の子どもを含む25人のみで、生存率は24%。使われた94機のうちの1機は高度3万9000フィートに達していた。
今年2月には米ワシントン郊外の空港で、南アフリカ航空が運航するエアバスA340型機の車輪格納部内から男性が遺体で見つかった。
2010年にはボストンの空港に着陸途中のUSエアウェイズの車輪格納庫から、16歳の少年が落下して死亡する事故も起きている。
[cnn]
http://www.cnn.co.jp/usa/35046884.html
コナンじゃん
漫画
911やられてもこのざま飴こうは、阿呆やな