何者かによって盗まれていたバンクシーのグラフィティ「Slave Labour (Bunting Boy)」が、米のオークションサイトに出品されていることがわかりました。
この「Slave Labour」は、神出鬼没なゲリラアーティスト、バンクシー(Banksy)が、ウッドグリーン(ノースロンドン)にあるポンドランド(日本でいう百均)の壁にステンシルで描いたもので、先週の晩に壁ごと削り取られ、行方がわからなくなっていました。
ところが今週になって米のオークションサイトに、スタート価格を40万ドル(約3,750万円)に設定されて掲載されていることがわかり、地元では大騒ぎになりました。
オークションサイトのオーナー、フレデリック・サットは、絵が「著名なコレクター」によって出品されたものとしていますが、名は明かしませんでした。ただ、彼の話によれば、コレクターはイギリス人ではなく、絵は本物で、現在ヨーロッパに保管されているということです。
オークションは土曜日にも開かれる予定ですが、地元の住民は絵をもとあった場所に返してほしいと要求しています。
「バンクシーは我々の住む地域に無償で絵を描いてくれた。それを誰かが勝手に持ち出し、莫大な金額を得ようとしている。絵の精神とは真逆でうんざりするよ」と、市会議員のアラン・ストリックランドは述べています。
[HEAVEN]
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