中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は11日、上海市の主要水源の一つである黄浦江で2200頭を超える豚の死骸が発見されたと伝えた。
中国国内で食の安全や環境汚染をめぐる懸念がすでに強いなか、新たな水質汚染への不安が生じている。
同紙によると、上海市松江区環境保護局のXu Rong局長は、豚の死骸は浙江省の上流部で遺棄された可能性が高く、死骸の数はさらに増える見通しだと発言。「水が汚染される恐れがあるため、早急に全頭を回収する必要がある」と述べた。
メディアによると、政府当局者が調査にあたっている。
松江区環境保護局の担当者はロイターの取材にはコメントを拒否した。
上海市政府は11日、ウェブサイトに声明を掲載。豚の死骸の回収作業を継続しているとし、これまでに水質の汚染は確認していないが、水質を注意深く監視していると表明した。
黄浦江での豚の死骸の発見は、週末にソーシャルメディアを介して急速に広まり、多くのブロガーが当局の遅い対応を批判していた。
[ロイター]
http://www.excite.co.jp/News/odd/Reuters_newsml_TYE92A05C.html