台湾のハイテク企業であるポリトロンテクノロジーは、2013年の商品化に向け透明なスマートフォンの開発に着手していることを発表したようだ。このスマートフォンは画面が文字通り透明な素材で出来ており、反対側までまる見えという、いかにも未来を感じさせるスマートフォンである。現在はプロトタイプであるが、2013年つまり今年中の製品化を目標としているようだ。
さて、台湾にあるポリトロンテクノロジーはどのような企業かと言いますと、サイトを見るとおおよその概要がつかめる。どうやらガラスを使ったディスプレイを専門に開発しており、ちょっとイケている東京のオフィスにありそうなLED照明の技術を使ったディスプレイを製造しているようだ。詳しくは説明しきれないのでオフィシャルサイトを見ていただくと判るはずだがオシャレな製品を沢山開発している。
LEDで単純なライトを点灯させるだけでなく、映像を流すようなものも製品化されており、なるほどこの企業であればあながち透明なスマホを開発したとしても不思議ではないなと思える。
ちなみにこのスマホは、柔軟なディスプレイを開発している企業とポリトロンテクノロジーのコラボレートで実現しているようだが、ディスプレイの背後にあるはずの繊細な回路までが、透明化しているのには驚きだ。マイクロSDが果たして本当にリード出来ているのかは疑問だが、製品化できるとしたら期待したいものだ。
ただ、このスマホ本当に実用化されたとしても1点問題があるのではなかろうか、それはセキュリティの問題。透明という事は、誰からでも覗けてしまうはずだ。重要なパスワードや見られたくないプライベートな写真までありとあらゆるものが丸見えになってしまう。果たしてそのような丸裸スマホを一般の方が好んで使うだろうか。
だがそれ以上に、根本的な問題があると言う。
それはCPUやメモリなどのコンポーネントを透明化できていないそうだ。
すいません、透明なCPUが開発されるまで皆様もうしばらくお待ちください。
[秒刊SUNDAY]