東日本大震災の津波で被害を受けた宮城県石巻市の石巻魚市場に、1000万円相当の金の延べ板2枚(計2キロ・グラム)が宅配便で届けられた。
「支援品」という貼り紙があり、同市場は「善意の贈り物として市場の復興のために役立てたい」としている。
宅配便は今月7日に長野市から発送され、翌日届いたという。送り主欄には「地震津波支援協力会」と記され、宛名は同市場の須能邦雄社長(69)になっていた。送り主の住所は書かれておらず、架空の団体とみられる。
同市場は現在、仮設テントで水産物の取引を続けており、新市場の完成は2年先。須能社長は「復興が進まない中、支えてくれる人がいると思うと心が奮い立つ」と語る。金の延べ板は、社員一人一人に感謝の思いを込めて触れてもらった上で換金し、市場の再建資金に充てるという。
[読売新聞]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130213-OYT1T01083.htm