自民党の若手議員らが開催した勉強会「文化芸術懇話会」の波紋が依然として収まらない。マスコミへの圧力と取られる発言が批判を浴び、党は関係する議員を処分して事態の幕引きを図った。
一方、会で講師を務めた作家の百田尚樹氏はツイッターで釈明をしたり、マスコミ批判を強めたりとボルテージを上げている。
「本当につぶれてほしいと思っている」新聞社として朝日新聞、毎日新聞、東京新聞を名指しするなど、言いたい放題だ。
百田氏は2015年6月25日の勉強会で、「日本をおとしめる目的を持って書いたとしか思えない記事が多い」「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」と話したと報じられた。
こうした報道に対し、百田氏は25日夜からツイッターで釈明や反論を開始。「多くの人が私のTwitterを見たがっているようなので」と、それまで特定のフォロワーしか閲覧できないように「鍵」をかけていたのをわざわざ外して、完全公開で次々とツイートした。
「沖縄の二つの新聞社はつぶれたらいいのに、という発言は講演で言ったものではない。講演の後の質疑応答の中で冗談として言ったものだ」
「朝日新聞の取材で、『発言を取り消しますか』と聞かれたが、『取り消さない』と答えた。たかが冗談、なんで取り消さないといけないか」
と釈明。あくまで「冗談」だったと繰り返し主張した。
また翌26日には「炎上ついでに言っておくか」とし、
「私が本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です」と放言。
「新聞社の悪口を言えば、社会的に抹殺される時代がくるかも」ともつぶやいている。
炎上ついでに言っておくか。
私が本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です(^_^;)
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2015, 6月 26
もし今回の発言で、私が謝罪させられたり、社会的に葬られたりしたら、今後、内輪の席であっても、誰も「○○新聞はつぶれろ」と言えなくなるなあ。
密告や盗み聞きで、その発言が新聞社に知られると、大変なことになる。
新聞社の悪口を言えば、社会的に抹殺される時代がくるかも(^_^;)
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2015, 6月 27
27日には福岡市内のホテルで講演をしたと報告。マスコミも駆けつけ、立ち見が出るほどの盛況だったとし、
「みんな、あの話を聞きたがっているので、冒頭20分その話をする。みんな爆笑。あー、しばらくはその話ばっかりさせられるんやろうなあ」
と顔文字つきでつづった。
「マスコミに圧力ダメ」との発言は報道されないと不満
マスコミへの批判も盛んだ。もともと勉強会は冒頭の数分のみ公開されたため、マスコミ各社は独自に取材して百田氏や議員らの発言をまとめて記事にした。しかし百田氏は
「左翼系マスコミは口を揃えて、『百田尚樹の発言は言論弾圧だ!』と叫ぶが、私が同じ懇話会で、『マスコミに圧力をかけるのはダメ』と発言したことは、まったく報道しない」
と不満げだ。
名指しされた朝日や毎日は28日付の紙面(いずれも東京版)で、百田氏にツイートについて取材した記事を掲載。「悪口書かれてきらいやから」というコメントを載せるなど、対決姿勢を鮮明にしているようだ。
百田氏がツイッターで気炎を上げる一方、自民党の谷垣禎一幹事長は勉強会の代表を務める木原稔青年局長を更迭し、1年間の役職停止処分にしたと発表。
マスコミへの圧力と取られかねない発言をした3議員も厳重注意された。その内の1人、長尾敬氏は27日にツイッターで
「関係各方面に混乱を招きましたこと、心よりお詫び申し上げます」
と謝罪している。
[引用/参照:http://www.j-cast.com/2015/06/28238873.html]
沖縄の二つの新聞社はつぶれたらいいのに、という発言は講演で言ったものではない。講演の後の質疑応答の雑談の中で、冗談として言ったものだ。
しかし、その部分だけ文字で書かれると、百田尚樹はキチガイに見えるなあ。
そう見えるように書いてるのやろうけど(^_^;)
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2015, 6月 26
もうひとつ補足すると、
質疑応答で誰かが「沖縄の二紙は厄介ですね」と言ったから、私が「ほんま厄介、つぶれたらいいのに」と軽口を言ったのだが、そこで会場は大笑いで、その話題は終わり。そのあと別の話題に移り、沖縄の二紙の話はその後一切出ず。
ただ、一言の軽口を記事にされた。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2015, 6月 26
先日の懇話会では、「偏向報道をするマスコミを、スポンサーに圧力をかけてこらしめてはどうか?」という質問が私になされたが、私は即座に「そんなことはしてはいけない!」と答えている。
ドアのガラスに耳をくっつけていた記者は、それも聞いてるはずだが、そういうことは報道してくれない。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2015, 6月 26
私はテレビやラジオで、不特定多数の人に向けて発言したものではない。また広く知らしめるために発言したものでもない。あくまで私的な集まりの場で、しかもクローズな場において、軽口で言ったものだ。
それをドアのガラスに耳をつけて盗み聞きして、書くのはどうなのか。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2015, 6月 26
朝日新聞が私の言い分をきっちり書いてくれた(^^)
http://t.co/jsVEbfr5BR
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2015, 6月 26
私が沖縄の二紙に対して「つぶれろ♪」と発言したものだから、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞その他の新聞、テレビ局なども、一斉に百田尚樹攻撃!
まさしく集団的自衛権の行使(^^)
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2015, 6月 29
言葉を大事にしない作家は信用しない。