ソチオリンピックに出場を決めて注目の集まっているアイスホッケー女子日本代表の選手に、「フェイスブック」の使用禁止令が出された。
報道によると、19日、アイスホッケー女子日本代表の飯塚祐司監督と8選手が苫小牧市の岩倉博文市長を表敬訪問した際に、飯塚監督からフェイスブックの禁止が言い渡された。
理由として飯塚監督は、「メッセージや申請が大量に来ている」と、選手の負担が大きくなることを挙げた。代表選手の中には既にフェイスブックに登録している選手もいるが、今後の使用にストップをかけられた格好だ。
日本選手として最初にソチオリンピック代表へと決まったこともあり、アイスホッケー女子代表には各方面から注目が集まっている。
日本オリンピック委員会ソチ五輪対策プロジェクトの橋本聖子委員長は、アイスホッケー女子代表に対し強化費の増額や海外遠征を含めた総合的なバックアップを考えていることを発表。
公式パートナー「高須クリニック」の高須克弥院長からも、既に1億円のサポート資金が確約され、これを受けた日本アイスホッケー連盟の奥住恒二会長は、最大3億円の強化資金の用意ができそうだと語っている。これらにより昨年は1回だけだった海外遠征の複数回実施や、プライベートや医療面などの選手個人に向けたフォローも手厚くなるとみられている。
その一方で、注目度が上がったため各選手には取材が殺到、十分な練習ができなかったり、異なった周囲の環境に困惑している選手が出てきているのも事実だ。過去には、卓球の福島愛選手、バドミントンの「オグシオ」こと小椋久美子選手と潮田玲子選手、サッカー女子日本代表のなでしこジャパンなどに、取材が殺到したり、ツイッターの発言が騒動につながったりするなど、選手の競技への集中を妨げる現象があった。
今回のフェイスブック禁止令は、そうした過度な騒ぎにつながらないための事前準備と言えそうだ。
[ibtimes]
http://jp.ibtimes.com/articles/40822/20130220/820554.htm