京都大のｉＰＳ細胞研究所で、人工多能性幹細胞（ｉＰＳ細胞）にかかわる論文に捏造（ねつぞう）と改竄（かいざん）が見つかった問題で、京大で記者会見した山中伸弥所長は苦渋の表情を浮かべ、「非常に強い後悔、反省をしている。心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

不正防げなかったことに無力感

《冒頭、京都大の湊長博理事・副学長が、山水康平特定拠点助教の論文に関する不正行為を調べるために設置された調査委員会の調査結果を公表した。

湊副学長は不正行為があったことを認め、「きわめて遺憾であり、関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます」と謝罪。黒っぽいスーツ姿で会見場に姿を見せた山中所長が続いて、研究にかかわる詳細事項を説明した》

山中所長　このたび、このよう論文不正が起こってしまったこと、強い後悔と反省をしている。多くの国民の皆様、患者のみなさまにお詫びいたします。

本論文は人間のｉＰＳ細胞から、論文の根拠といえる多くのデータにおいて改竄、捏造が発覚した。しかしこのような不正を防げなかったことに対して無力感を感じている。

論文不正を防ぐために様々な取り組みをしてきた。定期的に研究者からレポートを提出してもらい、対策を練ってきた。

「心から反省している」

《山中所長は、カメラのフラッシュを大量に浴びても表情を変えず、口は真一文字に結んだまま。考え込むようにじっと目を閉じる場面もあった》

山中　事前に防ぐことができなかった。やってきたことが取り返しのつかないことだが、心から反省している。これから今回のことを重く受け止め、同じような論文不正が二度と起こらないように、さらに大学としての取り組みを進める。彼が所属する研究室の人の処分につきましては、懲戒の処分は速やかに行えるようにする

《齊藤博英ｉＰＳ細胞研究所副所長と、高橋淳教授が具体的な不正内容を説明した。論文は、ステム・セル・リポートという雑誌に昨年３月に掲載され、１７カ所において不正が認められたことや、論文の論旨に有利なように数値を改竄し、１桁数字を動かして数字が大きくなるようにしていたことなどを報告。山中所長が不正防止の取り組みについて答えた》

山中　（今回の事例では）データを有利になるように書き換えていた。（これまでに）多くの論文不正を防ぐためにいくつかの取り組みをしてきた。３カ月に一度、実験ノートを提出させ、全員に生データを提出させてきた。未然に不正を防ぐためだ。その上で、年に一度匿名のアンケートを実施してきた。しかし残念ながら防げなかった。

ノート管理という“当たり前”を徹底する

《不正防止に対するさまざまな対応をとってきたはずなのに起きてしまった不祥事に、山中所長は険しい表情を浮かべた》

山中（山水助教は）平成２７年５月に海外留学から帰国し、研究に入った。ノート提出率は８６％。だが、見抜けなかったと反省している。

実際、彼のノートを見ると、今後は提出するしないのチェックではなく、内容に踏み込んで管理を全体でシェアしなければならない（と感じた）。

論文掲載が決まった場合の生データは、百パーセント、私たちに提出させることによって今回のようなデータ書き換えは未然に防げると思っていた。しかし今回その考えは甘いと証明された。

論文前の実験段階から、それぞれの研究者自らチェックする積み重ねがないと、出口のところだけ管理しても今回のように不正を防げないことが分かった。実験ノートの管理。当たり前のことだがしっかりやっていきたい。

[via:http://news.livedoor.com/article/detail/14195875/]

誰がどんな不正を？

京都大は２２日、京大ｉＰＳ細胞研究所の山水康平特定拠点助教の論文に捏造（ねつぞう）と改竄（かいざん）があったと発表した。

人工多能性幹細胞（ｉＰＳ細胞）を使って脳の構造体を作ったとの内容で、主要な図６点全てに不正があったと認定した。

論文は昨年、海外の科学誌に発表され、血中に含まれた薬物や有害物質が脳に入るのを防ぐ「血液脳関門」の機能を持つ構造体を、ｉＰＳ細胞を使って体外で作り出すことに成功したとしていた。

大学側の調査に山水氏は「論文の見栄えを良くしたかった」と説明したという。京大は「論文の根幹をなす部分で、重要なポイントで有利な方向に操作されており、結論に大きな影響を与えている」とした。今後、関係者を処分する予定。

京大は論文を掲載した科学誌の出版社に撤回を求めた。山中所長は「重く受け止め、同じような不正が起きないよう教育していきたい」と話した。

[via:http://www.sankei.com/life/news/180122/lif1801220047-n1.html]

ネットの反応

・山中が不正やったわけじゃないんだろ
　＞部下がやった
　＞でも責任者
・まさかなこれはショックだわ
・優秀な教授も陰謀で失脚させられるってことか
・もったいない…
・しかし辞められると看板が無くなる
　＞だな。名誉職でそのままポジションだけ残せばいい
・山中を陥れるためにやったんちゃうか
・こういうクズばかり入ってきて時間をロスするなら辞めた方がいいが
　これを原因に責任をとって辞めるのは絶対やめろ
・捏造したやつだけ懲戒解雇すればいいんだよ。
　山中さんは減俸でいいよ。
・助教かよ…
　なんか世代的な問題もありそうだな
　＞35歳だってさ
・これで打ち止めかどうか分らんからね。
　傷の浅いうちに辞めさせて守る方法もある。
・辞めてハーバード行った方が人類のためではある
・この人は引く手あまただろうから、辞職がかえってステップアップになるかもね。
・助教の論文ってことは山中の名前も確実に入ってるよな
　これは逃げられないな
・偉大なノーベル賞科学者として、節度のある責任のとり方を
・つかこんなことする意味ないよな
　助教の暴走なんかね
・研究所がでかくなりすぎてマネージメントできてないんだろ
　処分受けて反省してまた頑張ればいいだけじゃん
・オボちゃん元気してるかなぁ