アマゾンの倉庫でほんの短い期間でも働くと、辞めたあと1年半は「競合他社」への転職をしないという契約にサインさせられることが発覚しました。
The Vergeがアマゾンの倉庫作業員がサインさせられている競業避止契約の内容を入手して公開しています。そこでは「競合他社」の定義が異様に広く、これじゃほとんど転職できないのでは?と思えるくらいなんです。The Vergeにはこうあります。
アマゾンはこれらの従業員が短期的なものであっても、厳格で広範囲な競業避止契約にサインさせている。
The Vergeが入手したその契約書では、従業員に対し、彼らがアマゾンで扱った製品やサービスと「直接的または間接的に」競合するものを扱う企業では1年半の間働かないことを約束させている。
アマゾンで扱う製品とかサービスって、ほとんど何もかもです。本や音楽、映画、家具、家電、洋服、化粧品、美術品、食品、などなど。
もしそれらと「直接的または間接的に」競合するものを扱う企業で働いちゃいけないとしたら、消費者向け製品を扱う企業はほぼ全滅です。
さらに「間接的」な競合まで含めるとしたら、範囲はもっと広がります。ちょっと倉庫で働いたくらいで、どうしてそこまで転職を制限されなきゃいけないんでしょうか?
もちろん、多くの業種・職種で競業避止契約は普通に結ばれています。従業員の転職によって企業秘密が漏れないようにするためです。
なので、アマゾン内部の仕組みに精通しているであろうフルタイム社員にこの手の契約をさせるならわかります。でもアマゾンでは、クリスマスに倉庫で肉体労働して少しでもお金を稼ごうという人たちにまでそんな契約を結ばせているんです。
巨大倉庫で荷物を絶え間なく動かし続ける作業を数週間したところで、他人に知らせて有用なレベルの企業秘密を握れるものでしょうか?
この種の仕事は専門性が低く、健康な人なら誰でも可能なようにできています。特殊なスキルや知識は必要ないはずです。アマゾンは秘密を守ろうとしているというよりは、単に従業員を過剰にコントロールしているだけじゃないでしょうか?
アマゾンは従業員を事前の警告や説明なく解雇することでも知られています。都合によってあっさりクビにし、その後の転職まで制限するというわけです。
契約書には、この契約内容を次の転職先にも見せなくてはいけないという条項まであります。
実際、The Vergeにはクリスマス限定でアマゾンの倉庫で働いたカップルが取材に応じています。
彼らは今後もクリスマスにはアマゾンで短期仕事をしたいので、「もし他の小売関係の仕事に応募するなら、転職先とアマゾン両方に競業避止に関して確認する必要がある」と語っています。
またそういった面倒を避けてか、現在はテーマパークやキャンプ場といったアマゾンと競合しなさそうな職場を選んでいるそうです。
唯一救いなのは、この契約が実際守られているかについて、倉庫作業員に関しては強く監視されていないらしいことです。
ただしThe Vergeでは、アマゾンがグーグルに転職したホワイトカラー社員を競業避止条項違反で訴えたことも指摘しています。
だから今後、倉庫作業員に同じような訴えを起こされたとしても不思議ではありません。
[引用/参照:http://www.gizmodo.jp/2015/03/post_16825.html]
日本でこれは通じないでしょ、接客業メインみたいな国なのに。
何で日本はAmazonに優しいのか意味が解らない。
職業せんたくのに自由に抵触するからこんな契約はに無効にできるわ。
つまらねーこと言ってないで早く寝ろよ
アマゾンの倉庫って、南米のジャングルにあるの?