盗撮のカリスマ逮捕
露天風呂に入浴中の女性らを狙った盗撮グループのメンバーが相次いで摘発されている事件で、静岡県警は1日、リーダーとみられる無職斎藤果林被告(50)=兵庫県迷惑防止条例違反罪などで公判中=が「30年前から沖縄を除く46都道府県で少なくとも計1万人を盗撮した」と供述していると明らかにした。
静岡県警は同日、斎藤被告に女性の動画データを提供したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(提供)の疑いで、東京都に住む男性医師(31)を書類送検した。
摘発されたのは16人目。県警はこれまでに約1200点の画像や動画を押収している。
[via:47NEWS]
https://www.47news.jp/8888065.html
卑劣すぎる組織的犯行
露天風呂で女性の入浴姿を撮影するなど卑劣な犯行を重ね、“盗撮のカリスマ”ともあだ名された斎藤果林被告(50)が逮捕・起訴された事件。
盗撮に関わったメンバーはその後も続々と逮捕され、これまでの逮捕者は計12人に及んでいた。公務員である鹿児島県庁職員など、社会的地位のある堅い職業からも逮捕者が相次ぎ、世間に衝撃を与え続けている。
そして静岡県警が新たに1月24日に逮捕したと発表したのは、諜報機関として知られ、映画『007シリーズ』にも登場した公安調査庁の職員、津田奨太容疑者(31)だ。
津田容疑者は2020年3月に兵庫県の当時20~50代女性3人の入浴前後の服を着ている姿を盗撮しようと、入浴施設に侵入した建造物侵入の疑いが持たれている。
公安職員の津田容疑者は顔を隠している映像しかない
前代未聞の「公安調査庁に家宅捜索」
社会部記者が解説する。
「津田容疑者は女性3人に休憩スペースで声をかけ、入浴するように促していました。その後、入浴した女性らを津田容疑者の仲間が約200メートル離れた山林から撮影するという、犯行の役割分担をしていたのです。
ちなみに津田容疑者は女性らと会話しながらも、こっそりとカメラを回していて、犯行後に仲間が撮った裸の姿と服を着た姿を見比べて楽しんでいたようです。
公安調査のスキルをこんなところで生かされたら、市民としてはたまったものではありません」
結局、捜査する側であるはずの公安調査庁に警察の家宅捜索が入るという、極めて異例かつ、こっけいな事態に発展することになった。
ため息交じりに津田容疑者の逮捕を受け止めているのは、同庁関係者だ。
「津田容疑者は調査第2部の主任調査官です。いわゆるキャリアではありませんが、韓国の北韓大学院大学に長期で出張するなど北朝鮮分野のエキスパートで、専門家としての将来を期待されていた人材でした。
“スパイ”といっても、基本的な仕事は、公表資料や報道をもとに状況を分析し資料を作成する役割で、尾行などをやるような現場の人間とは違います。
津田容疑者は酒好きではあったようですが、冷静沈着な性格で、麻雀でもポーカーフェイスを貫き通し、腕も良かったとか。こんなところで、看板に泥を塗ることはして欲しくなかったですね……」
複数人が共謀する“盗撮プロジェクト”とは
ついに諜報機関職員が逮捕されるまでに至った事件だが、これまでの捜査からスパイ顔負けの「プロジェクト」と呼ばれる、周到に練られた盗撮手法が明らかになってきた。元グループの一員が話す。
「プロジェクトとは、複数人が金とアイデアを出し合って撮影したい女性を温泉旅行などの名目で誘い出し、早朝から露天風呂の外に潜む斎藤被告が撮影する仕組みです。
これを斎藤によく依頼しコンビを組んでいたのが、全国のナポリピザを食べ歩く有名ブロガーとして活動してテレビ番組にも出演し、昨年9月に逮捕された商社役員の男。
既に削除された彼のブログには、いつも斎藤被告と一緒にいる写真があげられ、Facebook上で2人が『エロトーク』を楽しむ姿を見たこともあります。
「真のナポリピッツァ協会」公式ブロガーで『POPアップ』などにも出演していたJaffaこと森田浩史容疑者
他にも、津田容疑者のように着衣の姿をあとで見比べられるように撮ったり、若い女性が風呂に入ったのを中からショートメッセージで合図をする役目の人がいたりと、グループの盗撮はかなり計画的でした。
早朝に撮影スポットまで木々を潜り抜けて向かうので、斎藤の身体は擦り傷だらけで、帰りに盗撮した温泉に浸かって帰るのが恒例でしたね」
撮影を依頼された動画は、依頼者が恋愛感情を抱く女性のこともあるため、原則的にはグループのメンバーを含め他に公開することはないが、1人だけ例外だったのが、動画の編集を担当し、昨年11月に18歳未満の少女の動画を扱って逮捕された派遣社員の男だった。
鬼畜動画に「魔改造」
「男は『バッキー』というあだ名で呼ばれていました。盗撮依頼者は斎藤に撮影を依頼し、編集はバッキーに頼むのがテッパンでした。
バッキーは斎藤が撮影した動画と、SNSを駆使して普段の女性の姿を集めて組み合わせ、“鬼畜動画”を編集していたのです。
グループではこれを『魔改造』と呼んでいました。YouTubeなどと違って、外部に公開するわけではないので、『好きな音楽が使えて嬉しい』と本人は楽しんでいましたね。
盗撮動画の販売は、現金でやり取りしアシがつかないようにするのですが、編集をお願いする過程で、盗撮を依頼した客の個人情報はバッキーに集約されていました。そのため捜査当局は初期の段階からバッキーに目をつけていたようです。
自己承認欲求が強いのか、AV動画のレビューや、今回とは別の盗撮事件を起こし逮捕された人の裁判を傍聴した話などを自身のウェブサイトに掲載したりもしていました」(同前)
悪質な「眠り姫」動画をグループで共有
盗撮した動画をグループメンバーで鑑賞する「オフ会」を開くなど、気味の悪さが際立つ事件だが、グループの犯行は撮るだけには収まらない。その凶悪な一面も明らかになってきた。
前述の社会部記者が話す。
「メンバーのなかには、知人女性に薬品を使用して心神喪失の状態にして、わいせつな行為をし、その一部始終を撮影したとして2人の男が11月には逮捕されました。
この一連の犯行を2人は『眠り姫』と名付け、動画は盗撮マニアグループに共有していたようです。撮影だけでもおぞましいのに、薬を盛るとなれば相当悪質な犯行というほかないでしょう」
日本を騒がせた組織的盗撮グループの実態。事件の全容解明に向けた捜査は続いている。
[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/60451
斎藤果林被告
女子バスケ部の“鬼畜動画”をオフ会で鑑賞
取材班は斎藤容疑者と現場を共にした元グループのAと接触。絶対匿名を条件にAはこう証言する。
「斎藤は馴染みの盗撮仲間や購入者たちを集めて、盗撮動画を持ち寄り“オフ会”を開いていました。クリスマスや年末年始などにメンバーが集まると、少し広めの部屋を予約し、その一室で開催するのです。
そこで流されていたのが、女子学生の動画です。某県内のとある温泉施設に、毎年春になるとバスケ部が合宿に来るのですが、斎藤はその入浴動画を撮影していました。
更に女子学生個人のSNSを調べて日常の写真を入手する者もいれば、わざわざ練習風景や学園祭の様子を盗撮しにいく者もいます」
そうして集めた素材にBGMをつけ、「“ドキュメンタリー風”に編集する」という。
「その『鬼畜動画』をみんなで鑑賞するのです。私が見た動画では、名前のテロップ入りで局部をアップで写す場面もあり、さすがに気味が悪く、この内容がもしも流出したらと恐怖を感じたのを覚えています」
極めて悪質な犯罪行為。そして斎藤容疑者は定番スポットで待ち構えて撮るだけではない。自ら被写体になる女性をナンパし、手の込んだ盗撮をすることもあったようだ。
「女性に『温泉入ってきてレポートを書いてくれたら2~3万円あげる』などと誘い、すぐに交渉を成立させます。
この場合は、女性の個人情報をメンバーに晒したり、販売したりすることはありません。仲間に動画を共有する際には、その女性が映っている部分はカットします。
単純にナンパして、その後盗撮する過程を個人的に楽しんでいたんだと思います。道で出会った人から、車を買ったディーラーのお姉さんまで、気に入った人には積極的に声をかけていました。
斎藤は一見、ただの気さくな田舎のおじさん。無職だと言う時もあれば、グラフィックデザイナーと名乗る時もあります。イケメンではないのですが、口がうまいというか、女性に手馴れているのです。
普通、見知らぬおじさんに声をかけられたら女性は警戒するじゃないですか。でも斎藤は、例えば某人気男性アイドルグループのメンバーと撮った写真を見せたりして、相手を信用させるのです。
斎藤のナンパは何度か見たことがありますが、すぐに落としていましたね」
ちなみに斎藤と一緒に逮捕されたメンバーの1人は鹿児島県庁職員だった。“盗撮師”には本業のある人がほとんどだという。
「年齢は30~50代ぐらいまで、私の知る限り全員が男です。妻子持ちの方が多く、大体は“趣味”。動画を販売する人はほとんどおらず、身内で交換して楽しんでいる人ばかり。
メンバー同士で動画を交換すれば、手元にあった1つの動画が2つにも3つにも増えていく。それを求めて、グループに参加する人が多かったのだと思います」
こうした行為は卑劣極まりないが、盗撮は実際に撮る者だけの責任ではない。斎藤容疑者は、顧客から頼まれて個人的にデータを渡す「依頼盗撮」も行っていたのだという。
イメージ画像
「社員の裸を撮って欲しい」“依頼盗撮”とは
「例えば、客が『〇月〇日に〇で好きな娘の裸を撮って欲しい』と依頼するのです。男は女性を誘って温泉に行き、待ち構えている斎藤が撮るという流れです。
客のなかには『美女と温泉旅行を楽しんできました!』と、温泉と食事の写真ばかりのブログ記事をあげている人もいますが、目的は盗撮。
ネット上では『遠足』とか『ハイキング』とか隠語を使っている人も多いですが、ようは盗撮旅行のことです。
なかには『プロジェクト』と呼ばれる撮影もありました。複数人が金を持ち寄り、アイディアを出しあって特定の女性を誘い出して、依頼された斎藤が盗撮するんです。
マイクロバスをチャーターして温泉に行き、撮影した話も聞きましたね。ただ、目当ての女性がドタキャンしたら台無しになるので、少人数でやることが今は多いようですが……。
ちなみに大手広告代理店などにも人脈があり、お気に入りの有名女優を盗撮したと話していたこともあります。
また斎藤とは別ですが、企業の社長から『社員の裸を撮って欲しい』と依頼され、社員の温泉旅行や研修旅行の写真を撮ったというケースも聞いたことがあります。
ちなみに依頼盗撮の場合は無料で、代わりにお礼としてプレゼントを斎藤に渡したり、斎藤が撮った販売用の動画を購入したりしていたようです」
販売の場合は、動画の送受信や金銭授受の履歴を残さないようにするため、ネットで出会った客でも必ず直接会い、現金で受け渡しをしていたという。客は、比較的安定した地位の者が多かったようだ。
購入するのは医者や大学教授など
「購入者は医者や大学教授など、口が堅そうで堅実な金持ちが多く、固定客も多い。
客とはネットで出会うことが多かったと思いますが、“ナンパ”の場合もありました。飲みに行った席で1人の客に話しかけるなどして、反応によって購入や依頼盗撮を持ち掛けるのです。
私も不思議ですが、30年という経験からか、『この人は動画を買う』というのが直感的にわかるらしく、斎藤のそうした嗅覚は異常でした」
こうした盗撮被害を免れるためには、どうすれば良いのだろうか。
「盗撮師たちが狙うのは出入りが激しい日帰り温泉入浴施設が多い。インスタ映えするなど若い女性が多く訪れ、正面に木々が剪定されていないような山がある施設は危ないです。
また景観を損なうことにはなりますが、覆いがついた施設の利用をお勧めします。実際に過去、斎藤の盗撮被害があった施設が覆いをつけ、温泉旅の定番スポットから外れたこともありました」
自然の景観に魅せられ入浴する楽しみはあるが、盗撮被害の可能性は意外と身近にあることを心に留めて置くべきかもしれない。
[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/60476
文春オンラインTV
「眠り姫」シリーズを配信している盗撮動画販売サイト
ネットの反応
・主犯格 茨城県行方市内宿、無職の斎藤果林容疑者(49)
鹿児島県鹿屋市打馬2丁目、同県庁職員の林川吉貴容疑者(40)
岡山市北区三野3丁目、無職の古山輝(ひかる)容疑者(32)
北海道苫小牧市日吉町1丁目、苫小牧民報社社員の田村洋平容疑者(39)
三重県の国の出先機関に勤務する40代国家公務員の男
千葉県市川市市川南1丁目、自称飲食店員の鹿野陽介容疑者(43)
大阪府八尾市東山本新町4丁目、無職の芦田達哉容疑者(34)
茨城県潮来市日の出1丁目、水産作業員の住谷統伍容疑者(29)
東京都世田谷区駒沢、会社役員の森田浩史容疑者(60)
>国家公務員の男だけ名前がない
>名前なしは上級無罪ですか
・公務員は匿名w
・こんな形で公安調査庁が取り上げられるとは
・公安職員が盗撮で逮捕なんて世も末だわ。
・盗撮させるためにわざわざ女を呼んで目的の露天風呂に入れたのか
・知ってる女性を盗撮の方がコーフンするとか?
・こいつかわいい子の分は一般に流さず上客だけに直接売ってたらしいな
・絵に描いたようなエロおやじの話でワロタ
・いい年ぶっこいて何をやってんだか
・自分の娘や姉や彼女が同じことされたらどう感じるとか考えないんだろうな
・盗撮とかって、毎回固い職業の人が多くてビックリする。
・比較的社会的地位の高い人間も捕まってることから、理屈では処理できない動物の欲の深さが垣間見える
・性癖に社会的地位は関係ない
・なぜに合法的に販売されてるのか。販売サイトなりも摘発できないのかな。
・パーキングエリアで警察の職質に合い、車の中調べて犯行が判明したってゴゴスマで見たよ。
>普通はそんな所まで調べないだろ?内定してたんだよ
・バッキーの眠り姫じゃねぇかよ まだ、生きてたとは
・盗撮のカリスマw
・なんにでもカリスマはいるんだなー
・望遠やドローン技術を考えると露天で裸とかリスクでしかない
・10年後には衛星使って盗撮する奴が出てきそう
【関連画像】