愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題で、文化庁は26日、約7800万円の補助金を全額不交付とすることを決定した。
愛知県が文化庁に対し、安全面に対する懸念などを事前に申告しないなど、交付申請の手続きが「不適当」であったと判断した。
文化庁によると、あいちトリエンナーレは4月、同庁の「文化資源活用推進事業」に内定したが、愛知県は補助金交付申請の際、不自由展の一部作品をめぐり事業が安全、円滑に運営できるかどうか懸念していたにもかかわらず、文化庁に申告しなかった。このため文化庁では
(1)事業が実現可能な内容になっているか
(2)事業の継続が見込まれるか-
の2点で、「適正な審査を行うことができなかった」としている。
不自由展では、元慰安婦を象徴する少女像や昭和天皇の肖像を燃やすような映像の展示に批判や抗議が殺到。テロ予告の犯罪行為などもあり、安全が確保できないとして開幕3日で中止に追い込まれていた。
一方、この問題をめぐり愛知県が設置した検証委員会は25日、中間報告を発表。政治性を帯びた作品が多いなど「欠陥があった」としつつも、「条件が整い次第、速やかに再開すべきだ」と提言している。
[via:産経新聞]
https://www.sankei.com/life/news/190926/lif1909260023-n1.html
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は26日の記者会見で、文化庁が愛知県内で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金を交付しないと決定したことについて「国民の税金でまかなわれている補助金だ。文化庁が事実関係を確認した上で適切に対応することは当然だ」と述べた。
[via:産経新聞]
https://www.sankei.com/politics/news/190926/plt1909260020-n1.html
愛知県の大村秀章知事は記者団に対し、文化庁の決定について「正直言って驚いた。手順、手続きに従ってやってきて採択決定まで頂いている。それが抽象的な事由で一方的に不交付が決定されるのは承服できない。合理的な理由がない」と指摘。決定の取り消しを求め、国を訴える考えを明らかにした。
大村氏は25日、中止となった企画展「表現の不自由展・その後」の再開を目指す意向を表明した。
その翌日に文化庁が不交付を決定したことに、「極めて関連性があるとしか思えない。昨日の(再開意向を表明した)私の発言に対する対応と思わざるを得ない」と述べた。
国への法的措置について、大村氏は「表現の自由」を保障する憲法21条を争点にする考えも強調した。
[via:朝日新聞デジタル]
https://news.livedoor.com/article/detail/17141757/
津田氏を糾弾「個人的野心を優先」
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」での「少女像」など展示中止を巡り、愛知県の検証委は、芸術監督のジャーナリスト津田大介氏に対し、「個人的野心を優先させた」などとその責任を指摘する中間報告をまとめた。
これに対し、芸術祭実行委会長の大村秀章知事は厳重注意に留め、津田氏は、辞任は求められなかったとして続投する意向だ。《中略》
津田氏について、「ジャーナリストとしての個人的野心を芸術監督としての責務より優先させた可能性」があるとして、「学芸業務の最高責任者としてふさわしくない行動や言動、情報発信を行った」と糾弾している。
[via:J-CASTニュース]
https://www.j-cast.com/2019/09/26368602.html
安倍政権の意向に沿う文化事業にしか補助金出ない国に!?
文化庁の補助金不交付について、美術家・会田誠氏はツイッターで「文化庁長官・宮田亮平様、今からでも遅くないので、その方針を取り消してください。国にとっても文化にとっても良いことが一つもなく、悪いことばかりあります。国家百年の計を見ましょう」と要求。
また、映画評論家の町山智浩氏も「政府に都合のいい文化事業にしか補助金が出ない。今後、戦争の歴史的展示にも同じことが起こるぞ」とツイートしている。
同じくツイッターで「こんな前例を許してしまったら、今後政府の意向に沿う文化事業にしか補助金は出せないということになるではないか。表現の自由を壊す、安倍政権による検閲国家化を許すな」と警鐘を鳴らすのは、藤沢市議会議員・みむら耕太郎氏だ。
前文部科学事務次官の前川喜平氏も「『文化庁が』てはなく『萩生田文科大臣が』と報じるべきだろう。萩生田極右政策第1弾だ」(原文ママ)とツイートするなど、大きな波紋を呼んでいる。
その萩生田光一文部科学大臣は、26日に「残念ながら申請のあった内容通りの展示会が実現できておらず、補助金適正化法などを根拠に交付を見送った」と記者団に説明した。
ネット上でも文化庁や国に対する批判が目立ち、
「国に忖度しながら表現する芸術なんて悲しすぎる」
「文化庁の実質的な検閲と見せしめ処分」
「日本の自由な芸術表現が死んだ瞬間だと思う。まさに“表現の不自由”を助長する決定」
「こんな理由で不交付にできるなら、今後はあらゆる補助金を後から不交付にできそう」
という声が上がっている。
“表現の自由”にまつわる新たな問題。補助金の不交付は、文字通り“表現の不自由”を表しているのだろうか。
[via:Business Journal]
https://biz-journal.jp/2019/09/post_120593.html
福島、慰安婦、朝鮮などはNGワード!?
「愛知県知事が展示再開を目指すと表明したばかりだったのに…」。
憤りをにじませるのは、企画展に靖国神社参拝を批判する紙などを張り付けた立体作品を出品した造形作家、中垣克久さん(75)。
「展示内容を疑問視してきた菅義偉官房長官、河村たかし名古屋市長らの発言からみても、手続きの不備で補助金を交付しないのは表向きの理由でしかない」と断じる。
さらに「多様な価値観を認め合うべき文化・芸術分野に、政治や行政が介入するのは、社会が統制された戦前にも似て歴史的な危機。末期症状であることに気付かない人は多い」と語気を強める。
同じく企画展に出品した芸術家グループ「Chim(チン)↑Pom(ポム)」はツイッター上で「あり得ない。日本の公共的文化制度が終わります。こんな前例ありますか。これがまかり通って良いのでしょうか」とコメントした。
グループの出品作品は、原発事故の被災地を舞台にした映像作品。説明文には、過去に別の展示会に出そうとした際、主催者から「安倍政権になってから、海外事業へのチェックが厳しい。福島、慰安婦、朝鮮などはNGワードで、背くと首相周辺からクレームが来る」との趣旨の説明を受けたと明かしている。
[via:東京新聞]
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/CK2019092702000145.html
「非常に驚くべき判断」
補助金交付を全額撤回した文化庁の対応について、東京大学先端科学技術研究センター助教の佐藤信氏は「非常に驚くべき判断」と苦言を呈する。
「文化庁は全額不交付の理由について、企画書の中に全体の内訳が書かれていなかった、だから全体について判断するしかないという手続き上の話だとしている。
当然、今回のような問題が起こっていなければ不交付という事態にはなっていないわけで、結局は電凸や脅迫などで特別な警備体制が必要になったり十分な対応ができない状態に追い込んだりしてしまえば、同じようなことを起こせるということでもある。
表現の自由について判断はしないということだが、迂回して今回のような展示に圧力をかける官僚的なやり方。表面上の理由は違うかもしれないが、問題の根本に展示内容は関係しているわけで、こういう形の決定でいいのかは問題になる」
[via:AbemaTV『けやきヒルズ』]
https://times.abema.tv/posts/7021366
ネットの反応 不交付に賛同
・パヨクだけ発狂w
・むしろ7800万円の補助金出たら批判殺到するわ
・交付が事前申請だけでは決まるとでも思ってんのか
・申請内容と実態が一致しなかったらしいから問題にしてるんだろw
・手続き論だよね検閲もくそもない
・予定通りに開催しなくても補助金出るなら、何もやらなくても補助金出せることになる。「何もない展」でも開くか?
・テレビ報道は横並びで言論統制検閲か表現の自由かみたいな構図の偏向報道
・反日はアート、嫌韓はヘイト、パヨクがよく使うダブルスタンダード。
・文化を殺そうとしているのは、ヘイト展示を行ったトリエンナーレである
・展示は出来てんだから検閲じゃないだろ。今後の為にも当然の措置。公共施設で税金まで投入し政治的プロパガンダを行うことが、表現の自由の範囲内だと強弁する神経が異常。
・反日プロパガンダがやりたいなら自分たちで資金集めて勝手にやれ
・何が検閲だよ報道で天皇陛下侮辱の件スルーする方がよっぽど問題だろ?
・もうなんつーかいろいろおかしい こんなゲイジュツなんていらない
・中立性の低いものに関しては個人展でやってほしい。でなければ国際的に間違ったメッセージを送りかねないと思う。
・中間報告読んで呆れたぞ 結局、津田大介が周囲の慎重論とか意見を聞きもせずに不自由展を無理やり強行して大混乱を招いただけじゃねーか
・自称ジャーナリストの活動家の政治的プロパガンダに補助金は出してはいけません。
・自分はリベラルだがこれは当然の結果だと思う。
・トリエンナーレの補助金交付中止に関して、さすがにアーティストとか作家と呼ばれる人達はほぼ全員「いやそれはアカンやろ」てな反応なんだけどそういったツイートに「いいえ?!このくらい当然の事だと思いますよ?!?!」みたいなリプライがめっちゃ沢山ついてるんですよ。大衆のパワーを感じる。
・補助金不交付は検閲ではなく、萩生田大臣も「申請通りに出していただいて、それを実現していただければ、きちんとお支払いすることになる」と述べています。
・しょうがないから7800円だけ出してやれ
ネットの反応 不交付に疑問
・津田大介「うわ……。」
>なんで他人ごとやねん
・国家がよしとする「表現」にのみ、お金が出るという状況を絶対に許してはならない。
・舛添要一「この問題を考える上で、ナチス政権が気に入らない芸術をいかにして弾圧したかが参考になる。」
・脅迫された側の責任を問うなどありえないし、脅迫した側に正当性を与えることになりかねない。
・「脅迫されて展示をやめたでしょ、その責任を取りなさい」と文化庁が言ってる。この姿勢は、脅迫という犯罪行為に、国が成果を与えている(!)ことになってしまう。
・これ、とても大事なことで。トリエンナーレ、やるべき(続けるべき)だったという人の多くは、「あの展示内容に全面的に賛同する」「あの作品好き」なんて一切言っていない、ということ。「規制しない」ということと、「表現を好意的に評価する」は決してイコールではない。
・「金は出しても口は出さない」表現の自由が認められる国家において、これが文化事業支援の基本理念です。
・トリエンナーレの不交付に喝采を送る人びとは、その刃がもしかしたら自分にも向けられるかもしれないという想像力を持たないお花畑に暮らしているのだろう
・あいちトリエンナーレの文化庁交付金 7800万円。たった1日開かれる「桜を見る会」に5200万円。
・萩生田大臣「あいち、トリ、エンターレ」と。トリエンナーレだ、トリエンナーレ!記者よ、なぜ誰も突っ込まない?その程度の人がこの国の文科大臣をやってるんだ。怖いことだね。
・これは大村知事の主張が正しい。憲法21条が保障する表現の自由に対する重大な侵害であることは明白。卑劣な妨害行為、テロ予告により中止に追い込まれたのであり、文化庁の主張は言い掛りそのものだ
・3日でやめたのは表現の不自由展だけで、トリエンナーレの他の展示は予定通り全日程やりました。今回不交付とされたのがトリエンナーレ全体の補助金なのでおかしいのです。表現の不自由展相当分だけ減額ならOKだと思います。