世の中には不況なんてなんのその、しっかりと稼いでいるビジネスがある。 ここでは、駅前に必ずといっていいほどある漫画喫茶やインターネットカフェの「儲けのカラクリ」を紹介する。
船井総合研究所の経営コンサルタント・藤本翔氏がいう。
「漫画+ネットが一番オーソドックスなスタイル。50席の店の場合、家賃を除いた原価は80万円ほど。月商は600万円くらいなので、かなりおいしい商売です。時間あたりの料金なので、いかに滞在時間を延ばすかが儲けのポイント」
フリードリンクの店がほとんどだが、飲み物の原価は数円程度。最近はビリヤード台やスロット、女性客用に酸素カプセルを置いている店まであるという。
「漫画は、古書を集める中継ぎ業者から買う。個人オーナー店では、自分で古書店を回ったり、ネットオークションで安く落としたりもするようです。フランチャイズ展開している大手の場合、潰れた店舗の在庫をまるごと買い取ることもあります」(藤本氏)
漫画喫茶は、作品の購入や利用の代金がまったく作家に還元されない。そのため作家や出版社から抗議の声が上がっているが、儲けの前ではそんなことお構いなしということか。
[ポストセブン]
http://www.news-postseven.com/archives/20130310_174651.html