今、世界中の金融機関や捜査機関を震撼させているこの集団は、その手口の巧妙さから、遠からず「スーパーハッカー強盗団」と称されるだろう。ハッカーとは、コンピュータ技術に精通した人のことを指し、その中でも突出した能力を持つ者は「スーパーハッカー」と呼ばれる。
この事件と、昨年冬に発生した5億円不正引き出し事件の容疑者として(合計45億円)、8人を起訴しているアメリカの捜査当局関係者は、犯行集団の手口に驚きを隠さなかった。
「偽造されたのは、中東・ドバイのラックバンクと、オマーンのマスカット銀行のキャッシュカードだった。個人と法人の計17の口座が被害を受けた。
彼らは単にカードを偽造しただけではない。口座の決済を司るカード情報管理会社の、アメリカとインドにあるサーバーをハッキングし、ネットワークに侵入。1度にカードで引き出せる上限額の設定を無効にした上に、なんと預金口座の残高を勝手に改ざんし、大幅に水増しさせていた。極めて高度なサイバー犯罪だ」
強盗団には、日本で9億円を引き出した12人と同様、各国に10人前後の出し子(現金引き出し役)がいると見られる。そうした実働部隊の上部に、金融機関に高度なハッキング攻撃を仕掛ける中枢部隊の存在が疑われるが、米国捜査当局にも、まだ全貌は掴めていない。
「出し子の供述によれば、不正引き出し額の20%が彼らの報酬となる。犯行後、ウクライナやベトナムなど世界各国に電子送金がされている状況からすると、数百人規模の巨大組織と見られる」(前出の捜査関係者)
[ポストセブン]
http://www.news-postseven.com/archives/20130828_207297.html
金欲しい
ミント
スーハーするハッカ苦手よ