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カテゴリ:事故・事件

切り裂きジャックの正体がDNA解析で判明!最も有名な未解決事件が解決と思いきや・・・

2019/03/29

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1888年、英国ロンドンを恐怖のどん底に陥れた連続殺人犯“切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)”。

今日に至るまで犯人はわかっておらず、世界で最も有名な未解決事件として知られていたが、DNAの解析により、ついに犯人の正体が明らかとなった。

Journal of Forensic Sciencesに掲載された法医学調査報告書によると、切り裂きジャックは当時23歳だったポーランド人理髪師アーロン・コスミンスキーであることがわかったという。

切り裂きジャックはロンドンのホワイトチャペル地区で1888年8月から11月までの間に、少なくとも5人の売春婦を惨殺したとされる。

犯罪歴、精神病歴があり、ひどく売春婦を憎んでいたコスミンスキーは100年以上前に容疑者として浮上。しかし決定的な証拠に欠け、1919年に強制入院先の精神病院で死亡している。


切り裂きジャックが使ったと伝えられているナイフ

2014年に切り裂きジャック研究者のラッセル・エドワーズが真犯人の本命として名指ししたが、当時は確証がなかったため断言はできなかった。

1888年9月30日、無残に切り刻まれた4人目の犠牲者、キャサリン・エドウッズがシティ・オブ・ロンドンで発見された。今回、犯人割り出しの決め手となったのは、このエドウッズのショールだった。

遺体のそばに落ちていたショールに付着した血液と精液を採取し、最新の技術による遺伝子検査を実施。その結果、最も有力とされながらも、あくまで容疑者の一人であったコスミンスキーのデータと合致したのだ。

この調査では犯人の外見の分析も行われ、茶色の髪と茶色の瞳であることがわかった。これは、事件当時、唯一信頼された目撃者の証言とも一致している。

[via:女性自身]
http://news.livedoor.com/article/detail/16183608/


アーロン・コスミンスキー
[Aaron Kosminski]

ポーランド出身。ユダヤ系の理髪師。殺人現場であるイースト・エンド近辺に住み、犯罪歴・精神病の入院歴があり、売春婦を憎んでいた。

目撃者の証言により当局に逮捕されたが、重い精神の錯乱が見られた。また、切り裂きジャックが書いたとされる手紙と、筆跡が一致しなかったとされるなど、証拠不十分を理由に起訴は断念された。証言も後に撤回されている。

1919年、強制入院先の精神病院で死亡。

【関連リンク】
切り裂きジャック|ウィキペディア

ショールの付着物をDNA鑑定した結果

このショールがオークションに出品されたとき、大抵の切り裂きジャック研究家は一笑に付しただけだった。

だが、これに何かを感じ取った男がいた。その男の名はラッセル・エドワーズ。推理を趣味とし、長年切り裂きジャックの謎を追い求めてきた48歳のビジネスマンである。《中略》


ショールを掲げるラッセル・エドワーズ

ショールを手に入れたエドワーズ氏は、遺伝子鑑定の専門家であり、リヴァプール・ジョン・ムーアズ大学で分子生物学を教えるヤリ・ロウヘライネン博士にその鑑定を依頼した。

関心を示さなかったロウヘライネン博士をなんとか説得し、赤外線カメラでショールを調査してもらったところ、黒く固まった血痕は、犠牲者が切られたとき吹き出した動脈血であることが判明した。

しかし次の発見はさらに驚くべきものであった。紫外線写真で浮かび上がったのはなんと体液の痕跡だったのだ。

つまり切り裂きジャック本人と直接繋がるものが発見された可能性があったのだ。さらにエドウッズは殺害された際に腎臓を摘出されているが、その腎細胞と思わしき細胞まで見つかった。

エドワーズ氏はこの発見の裏をとるため、付着物の持ち主の子孫を探すことにしたが、ここで一つ問題が持ち上がる。

それはゲノムDNAでは時間経過とともに劣化してしまい鑑定が困難であるため、より時間経過の劣化が少ないミトコンドリアDNAで辿らなければならないということだった。

ミトコンドリアDNAとは女性間の間でのみ遺伝するDNAである。つまり持ち主の女系の子孫を探してくる必要があったのだ。

しかし幸いにもキャサリン・エドウッズの女系の子孫であるカレン・ミラーという女性が見つかった。事情を説明し、DNAサンプルの提供を受けると、再び鑑定を開始。結果は完全にエドウッズのものと一致していた。

この時点で、このショールが1888年の犯行現場に落ちていた紛れもない本物の遺留品であることが判明したのだ。これまで事件現場との関連性を科学的に証明された唯一の物証である。

この発見に励まされたエドワーズ氏とロウヘライネン博士は、今度は体液のDNA鑑定に取りかかった。

体液のDNAは劣化している可能性が高く、採取はより困難であった。そこでその分野の世界的権威であるデビッド・ミラー博士に協力を依頼し、2012年、ついに犯人が射精した際に尿道から剥がれたと見られる上皮細胞の採取に成功した。

その後、コスミンスキの妹マチルダの子孫である女性を探し、彼女の口内からミトコンドリアDNAを採取すると、最後の作業へ取りかかった。

この数ヶ月におよぶ作業の結果、それが指し示していたのは、最初の勘の通りアーロン・コスミンスキであった。

[via:http://karapaia.com/archives/52172589.html]

ネットの反応

・意外と若いな
・容疑者として浮上してたのかよ
・ショールに精液と言っても娼婦だからなあ ただの顧客の可能性も
・DNAが出たこととその人が殺害をしたことの間にはずれがあるよね 必ずしもイコールじゃない
 >唾液が飛んだだけかもしれない 日本の裁判的に
 >凄腕弁護士にかかれば無罪あるな
・残忍な殺しだったが、確定は5人だったのね。少なめだな。
 >確定してるのが五人というだけで他にもいるかもよ
・なんでこんなに有名になったんだこいつ
 >酒鬼薔薇聖斗の同じだろ殺人の数でなく殺害のやり方
 >ジャック・ザ・リッパーという名前の良さ 手紙の文体もセンスがあった 劇場型犯罪の始祖
・昔、ロンドンの恐怖を読んだものとしては感慨深いな ユダヤ系だし、落書きの辻褄も合う
・ミトコンドリアDNAの判定ではウォルター・シッカートが犯人だったはずでは
・犯人はお医者さん説とかイギリス王室説とか女性説とか色々あったのに地味な犯人だったな
・今さら判明してもとっくに死んどるし 本当に犯人なんか?
・謎のままでも良かったけどな

ミトコンドリアDNAでは証拠不十分!?

今「切り裂きジャック」でググると、すでにこのニュース、日本語でも出てますね。なんだかコスミンスキーさんが犯人ということにされてしまっていますね。

これ!ちょっと違いますから!!

コスミンスキーさんまだ犯人じゃないですから!!!

なぜなら、今回の鑑定で調査に使われたDNAがミトコンドリアDNAだから。高校や大学で生物学をやっていた方なら「あっ……」って感じではないでしょうか。

「こちとら文系だよ!」という方や、「選択は物理化学に決まってるだろうが!」という方のために、めちゃくちゃ簡単に説明しましょう。

・核DNA

実は人間から採取されるDNAは一種類ではありません。よくドラマや映画などで「DNAが一致した」的な感じで犯人が特定される場合のDNAありますよね。あれは核DNAというもの。日常会話でDNAと言って意味するのは、この核DNAのことでしょう。

全ての祖先から受け継いだ遺伝情報が含まれており、一人ひとりで固有です。論文内だと大抵nuclear DNAとかnuDNAなんて書かれています。メンデルの法則とか、46本の染色体とか、中学の理科で聞いた覚えがあるのではないでしょうか。まさにアレです。

・ミトコンドリアDNA

それに対して、今回の調査に用いられたミトコンドリアDNAは、基本的に母親からのみ受け継がれます。

しかも、何世代にもわたってほとんど変化せず、同じ母親から生まれた兄弟姉妹間ではほとんど同じ、場合によっては完全に一致するというタイプのDNA。

そのため、世間にはほぼ同じミトコンドリアDNAを持つ赤の他人がいっぱいいます。論文ではmtDNAという表記。

これを読んでいるあなたも、日本人同士なら割と近いところで筆者と血が繋がっている可能性がありますから、ミトコンドリアDNAが似ていても不思議ではないレベル。僕とあなた、ふたりはミト友。

もちろん、ミトコンドリアDNAが違えば、確実に犯人ではないことはわかります。

しかし、ミトコンドリアDNAが一致していても犯人は特定できないのです。多分当時のロンドンで、コスミンスキーさんと同じミトコンドリアDNAを持つ人は沢山いたはず。

この部分はサイエンス誌やIFLSCIENCEなど、色々なサイエンス系メディアに指摘されてしまっています。ということで、結局今回の論文で明らかになったことはあるのか? まとめると……

特に無し(^q^)

強いて言えば、コスミンスキーさんとエドウッズ(犠牲者)さんが縁遠いことは明らかになりましたが、そんなのわかっても……ね? 真犯人は相変わらず不明。特に進展はないというオチでした!

なお、ミトコンドリアDNAに突っ込まれるのを予期していたのか、論文の概要では「これはあくまで現在におけるもっとも進んだ調査です」と締めくくっています。

はたしてジャックの正体が明らかになる日は来るのでしょうか。

[via:RocketNews24]
https://rocketnews24.com/2019/03/19/1186967/


切り裂きジャック 犠牲者の5人
※観覧注意※クリックで遺体画像
5人目の犠牲者のメアリー・ジェイン・ケリー 皮膚や内臓を含めほぼ完全にバラバラという最も残忍な殺され方をした。

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