まるか食品(群馬県伊勢崎市)は5月19日、約5か月ぶりに「ペヤングソースやきそば」の生産を再スタート。6月8日に関東7都県で販売を再開する。
2014年12月の「ゴキブリ混入」により販売が中止されて以降、芸能人やスポーツ選手など著名人をはじめ、販売再開を待望する多くのファンの声が巷にあふれ、「ペヤング・ロス」なる言葉まで生まれた。
1989年から現在まで26年間にわたり、ペヤングのCMキャラクターを務めてきた落語家の立川志の輔師匠もそのひとりだ。「ビジネス抜きで大ファン」と語る志の輔師匠は、こんな独自の作り方をしていたという。
(1)蓋を開けたら麺を一度取り出す
(2)乾燥キャベツと肉のかやくを容器の下側に入れる
(3)それに麺を乗せてお湯を注ぐ
すると湯切り穴にキャベツが詰まらず、スムーズに湯切りできるというわけだ。それを落語会や講演会での噺の枕に使って、啓蒙してきたほどの愛好家である。
今回、志の輔師匠に新ペヤングを試食してもらった。もちろん食べるのは数か月ぶり。一口食べた途端、感嘆した。
「あァ、幸せだね~。この味ですよ。パッケージは新しくなったけど、味はまったく変わってないね」
志の輔師匠はペヤングが販売中止になった直後から、「実はペヤングファンだった」と明かす芸能人の多さに驚いたという。
「世の中からすべてのカップやきそばが消えたわけではないのに、『ペヤングでないとダメなんだよ』という声をたくさん聞きました。
芸人の世界には、演者が病気などで都合が悪くなった際に、他の演者が出演する『代演』システムがあります。しかし、ペヤングは代演のきかないカップやきそばだと痛感しました」
販売中止が宣言されて以降、「再発売されるまで少しずつ食いつなぐ」と買いだめしたファンもいた。が、その“虎の子資産”を大事にしすぎるがあまりに賞味期限が切れてしまった──
など、約5か月の空白期間にペヤングはさまざまな“ドラマ”を生んできた。
一度は信頼を失ったことも事実。ペヤングファンの多さはそのまま、まるか食品の「食の安全」への責任の大きさを示しているといえるだろう。
[引用/参照:http://www.news-postseven.com/archives/20150604_327065.html]
ツイッターなどで“ペヤング愛”を訴えていたダウンタウン・松本人志が5日、フジテレビ系で放送された「ダウンタウンなう」に出演。
「ほぼ生放送」で放送されている同番組。松本はツイッターで「ペヤングはあと何分待ったら食べれんねん?」(1月17日)、「ペヤングが再開するならオレも再開するか」(4月2日)と“ペヤング愛”を全開にしていたことから、この日、まるか食品の担当者がスタジオを訪れ、販売前のペヤングを試食できることとなった。
松本は「ええ~!ありがとうございます」と大感激。リニューアルした商品を手にとると「うわっ!パッケージが、丸みが出たんですね!」「あっ、(包装フィルムが)開けやすなってる!」とマニアらしく詳細に解説。
「うわ~っ!前より進化してる」「湯切りしやすくなった!」「うわわわ~!懐かしい!ちょっと、懐かしくない?!」と大興奮で、テンションが上がりっぱなしとなった。
湯切り後は「主よ」とお祈りポーズまで披露し、「行ってきま~!!」とパクリ。目をつぶり、愛おしそうに味わうと、「お帰りなさい」としみじみつぶやいた
。味はそのまま。進化した新・ペヤングに「ほんっとに懐かしいですね」と珍しく興奮を抑えきれなかった。
従来のペヤングはプラスチック製のふたに開いた穴から湯切りする構造だったが、麺がこぼれやすい欠点があり、販売再開を機に、他社のカップやきそばと同様に網状のふたがある二重シールで密閉する方式が採用されている。
[引用/参照:http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/06/05/0008095878.shtml]
ペヤングという商品名は「ペア」と「ヤング」を組み合わせたもので、「若いカップルが一緒に食べられる気軽な食品」を目指して命名された。
1975年から17年間にわたり、初代CMキャラクターを務めた落語家の桂文楽師匠が明かす。
―そもそも出演のきっかけは?
「まだぺヤングが発売される前から、寄席で『顔が四角い、四角い』とネタにしていたんです。
そしたらある日、当時のまるか食品の社長から『今度、うちでパッケージが四角い画期的なカップ焼きそばを発売するからCMに出てくれ』って。急だから驚きましたよ」
―当時の撮影秘話のようなものありますか?
「あのね。『ぺヤング』って名前は私がつけたんです」
―えっ!? というのは?
「最初は『ペアでヤングなソースやきそば』というCMフレーズだったんです。でも、このセリフがCM内の15秒に収まりきらなくて『ペアヤングなソースやきそば』に変えた。
これでは語呂が悪かったから『ぺヤングソースやきそば』と言ったら、それいいね!!となりまして」
―撮影の段階で決まってなかったんですね。それが大ヒットにつながったと。
「もう当時はすごい人気で、子供はもちろん、いろんな人から声をかけられました。時には街中で知らない人にお辞儀されて。
でも、ちょっとたってから『あらヤダ、焼きそばのCMの人だった。よく顔見るから近所の人だと思ったら違ったわ』って。それだけ大衆に浸透していましたね」
―長きにわたって、同じCMが流れ続けた理由は聞いてますか?
「特に聞いてません。予算がないというわけではなく、実はお蔵入りの新CMを何本も撮ってたんですよ。でも結局、もとのCMが流れちゃう」
―まさに秘話! そのお蔵入りCMってどんなものだったんですか?
「まったく記憶にありません(笑)。でも、演じてる側が覚えてないくらいのものだから、印象に残るCMにはならなかったでしょうね。まるか食品さんの判断は正しかったです」
―深イイ話。もちろん今もぺヤングはお好きですか?
「いいえ、全然食べません。当時、撮影のたびにかなり食べましたから、その後はまったく口にしてません」
[引用/参照:http://wpb.shueisha.co.jp/2015/02/01/42789/]
さっそく今日食べたけど、相変わらず旨かった