現在メールで当たり前のように使われている絵文字。
その起源は一説によると、1995年にドコモが若いユーザーを取り込もうと、ポケベルに採用した「ハートの文字」と言われています。
その後ガラケーが普及するにつれ、キャリア独自の絵文字が利用されるように。
「絵文字が入っていないメールはそっけなく感じる」「ビジネスメールにも絵文字を使う若者がいる」などの現象が起きるほど、急速に広まっていきました。
今では世界でも「emoji」と呼ばれ世界中のユーザーが使うものとなりましたが、日本語の名前が付いたことからも分かる通り、世界に広まったキッカケも日本なんだとか。
それは、ソフトバンクがAppleに求めた”ある要求”なんだそう。
すでに私たちが当たり前に絵文字を使っていたガラケー時代、他国では「絵文字」という文化はありませんでした。
しかしAppleのiPhoneが日本に進出する際、タッグを組んだソフトバンクが絵文字の導入をAppleに要求。そしてAppleはそれに答え、iOS 2.2から絵文字を導入したとのこと。
初めてiPhoneが日本に登場した際、アナリストも「日本では絶対に流行らない」と言うほどガラケーが強く根付いていた日本。
当時のユーザーとしても「ワンセグがない」「おサイフ機能もない」「赤外線通信もできない」といったスマホはなかなか手が出しにくいものでした。
そういった文化から、ソフトバンクの孫社長は
「Appleに一生懸命伝えた。日本では絵文字がないとメールじゃないと」
と発言しており、すでに日本のユーザーにとっては”当たり前”となっている絵文字を追加し、少しでも使い慣れているガラケーに近づけたいと絵文字の要求をしたと推測されます。
そのような経緯があり、iPhoneが普及するにつれ世界でも「emoji」として広まっていった…というわけなんです。
先日、Appleが開発者向けにリリースしたiOS 8.3には300の新しい絵文字が追加されると言われています。ただ多様な人種に対応した結果、黄色人種の絵文字が「黄色すぎる」との批判も受けているようですが…。
[引用/参照:http://www.appps.jp/154280/]