つい最近も、どこかの高校教師が教え子に性的関係を強要したとか、そういう未成年者を好む男たちの所業は後を絶たない。というか、ずっと昔から続いている。
需要があれば供給が発生するわけだが、中学生や高校生のみならず、小学生売春というのも特に目新しいものではない。
たとえば、昭和59年(1984)11月20日の「読売新聞」には、小学6年生の少女が新宿・歌舞伎町で売春行為を繰り返していたという事件が報じられている。
神奈川県警は19日までに、横浜市内に住む市立小学校6年生の12歳の少女を保護、教護施設に収容した。
少女は5年生まではごく普通の学校生活を送っていたが、6年生になると無断欠席が多くなり、いつしか不良グループなどと付き合うようになっていった。
そして、8月に家出する。行くあてのない少女は、不良仲間たちの話やテレビのワイドショーなどから売春で金を稼ぐことを思いついたという。
少女は昼間は公園やデパートなどで時間をつぶし、夜になるとゲームセンターなどに出没して男に声をかけ、売春に誘っていたらしい。1回につきだいたい2万円から3万円を受け取っていたそうだ。
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記事によれば少女は、「生活費や遊ぶ金のため」と話していたという。売春行為をしても金を受け取らないこともあったというから、最低でも寝る場所さえ確保できればよかったのかもしれない。あまり商売っ気はなかったのだろうか。それがかえって、現実味がある。
その少女だが、服装や顔つきでひと目で小学生とわかったというから、誘いに乗った男たちは確信犯ということであろう。
そして、明らかに小学生とわかる少女が客を引いていれば、当然目立つし噂にもなる。結局、1カ月ほどで彼女は警察に保護されることとなった。
事件の起きた1984年頃というのは、まだまだ路上などで客を引く、いわゆる立ちんぼとかストリートガールとかいう女性が珍しくなかった。だが、現在では歌舞伎町などの繁華街では、そうした女性を見かけることは少ない。
また、女性だけではなく、いろいろな「売人」も、夜の路地にはよく立っていたものである。そうした人影も、すっかり見かけなくなった。
舞台はリアルの路地から、ネットへと移っているのだろうか。たしかに、かつての「怪しいもの」の多くは、ネットでその片鱗を見かけることが少なくない。
[via:http://www.menscyzo.com/2018/02/post_15741.html]