中国南西部・雲南省の幼稚園で先月、毒入り菓子を食べた園児2人が死亡、30人余りが体調を崩す事件があり、この施設の警備員をしていた女が9日までに逮捕された。国営新華社通信が同日夜、報じた。
新華社が雲南省・丘北県の警察発表として伝えたところによると、趙建容疑者(44)は、園内の住居から退去を求められたことに腹を立て、殺鼠剤を入れたスナック菓子の袋を教室に置いたことを認めたという。
これまでの報道によれば、3月19日に起きたこの事件では4歳と5歳の女児が死亡したほか、園児5人が重体、25人が病院で手当てを受けた。
丘北県当局者は10日、AFPの取材に対し、入院していた園児は全員が同日までに退院したと語った。
中国では公営の託児施設が不足する一方、民間経営の保育所は費用が高額、設備が劣悪、教員が無資格、安全性が確保されていないなどの問題がある。
今週初めには、河北省の幼稚園で昨年、毒入りヨーグルトを食べた園児2人が死亡した事件をめぐり、この幼稚園とライバル関係にある別の幼稚園の園長ら2人に死刑判決が下された。自園より多数の園児が入園していることをねたんだ末の犯行だったと、中国中央テレビは伝えている。
[AFPBB]
http://www.afpbb.com/articles/-/3012296
中国3000年の毒物文化