想像してみてほしい。運転しているとき、駐車中の他人の車に接触し傷をつけてしまったあなた。だが、その車の持ち主はその場にはいない。みなさんならどうする?
こんな状況に陥ったある人物の行動と、それに対する被害者側とのやりとりが素晴らしいと話題だ。zefrankと名乗るTwitterユーザーが公開したこの出来事は、彼のもとで働くある研修生の身に実際に起きたもの。彼はその内容に感激しツイートしたようだ。
ある日、駐車場で車をぶつけて他人の車に傷をつけてしまったこの研修生。明らかに自分のミスだ。だが、謝ろうにも車の持ち主はその場にいない。そこで自らの連絡先と謝罪の言葉を書いたメモを車のフロントガラスに残しておくことにした。
すると、しばらくして車の持ち主からケータイにメッセージが届いた。以下がその時の両者のやりとりである。
車の持ち主:「メモを残してくれてありがとう。心配いりません。小さなミスであなたを責めるより、正直で礼儀正しい人がこの世界にいるのだと知れたことが嬉しいです。誰でもミスはするのですから。善い行いをしたあなたにも素敵なことが起き、良い一日になりますように! 人として素晴らしいあなたに感謝します」
研修生:「ありがとうございます! 傷をつけてしまいすみませんでした。人として素晴らしいのはあなたです。こちらこそ感謝します」
車の持ち主:「問題ないですよ。あなたが素晴らしい人であることを祝って祝杯を挙げてください。でも飲酒運転はしないように(笑)」
……いかがだろう。たったこれだけのやりとりだが、なんともほっこりさせられる内容ではないだろうか。正直に誠意ある対応をした研修生も素晴らしいが、車の持ち主の寛大さにはただただ脱帽だ。互いに顔も知らない者同士の心温まる素敵なやりとりである。
[rocketnews24]