「中国現代快報」(12月18日付)によると、南京市内で行われた大型売春グループの摘発で、30人以上が逮捕されたという。中でも話題となっているのが、このグループに在籍していた25歳の売春婦だ。
当局が摘発前に、この売春婦に対して内偵調査を行っていたところ、市内にある家賃4,000元(約8万円)の高級マンションにひとり暮らしで、事務所からの連絡を受けると、愛車のBMWでホテルへ向かっていたからだ。
さらに当局を驚かせたのは、この女の仕事の“速さ”だ。
ある日、女を尾行していると、夜12時ごろにBMWで高級ホテルへ向かい、入ってからわずか20分ほどで出てきた。
すると、そのまま別のホテルへ向かい、また20分ほどで出てきた。
この日、女は2時間で計6軒のホテルに立ち寄っていたのだ。
車の移動速度は時速130kmを超えており、“超高速デリヘル売春”を行っていたとみられる。
この女が所属していた売春グループは、1回800~1,000元(約1万6,000~2万円)で客に性的サービスを提供していた。
別の女の供述によると、売春婦は報酬として月13万元(約260万円)を受け取っていたことがわかっている。この仕事で200万元(約4,000万円)以上貯金していた猛者もいたという。
この売春グループがここまで売り上げを伸ばしていた背景には、グループの完全な組織化にあった。
リーダー格の男(26)は、市内から遠く離れた江蘇省宿遷市内のマンションの一室に事務所を構え、30台の携帯電話と4台のパソコンを駆使して客を集めていた。
11月23日、当局が男の事務所に突入すると、部屋の中にはこの男のほかに男女6名がおり、客からの電話応対をしていたという。この事務所で客からの電話を受け、南京の女たちに指示を出していたのだ。
これまでにない回転率の高いこの売春グループ摘発の報道を受け、中国版Twitter「微博」では、多くのネットユーザーからコメントが寄せられている。
「ひとり当たり十数分でイカせるなんて、名器に違いない! それか、早漏専門店なのか?」
「こんなに時間が短いってことは、シャワーも浴びずにやってるんだろうな。臭そう……」
「こいつらでもBMW乗ってるというのに、俺は電動スクーターかよ……」
「事務所で客を取り、売春婦が車で仕事に行くなんて素晴らしい連携プレーだ。時間是金銭(時は金なり)を、見事に体現している」
深セン市在住の日本人男性は、中国の風俗業界の変化について次のように語る。
「店舗型のヤミ風俗がほぼ壊滅状態となり、デリヘルなど派遣型が主流になりつつある。中でも、合理化された、日本の『援デリ』のような業務形態が人気を集めている。
ネット上で客を取る部隊と、売春する部隊を分け、分刻みに派遣していくんです。これなら、携帯ひとつあれば誰でも商売が始められますし、店舗型のように地元役人や警察官に袖の下を渡して、対策する必要もない。
中国風俗も、日本が来た道をたどっているような気がします。その規模は、100倍以上ですが(笑)」
景気が低迷していても、売春産業はまだまだ景気がいいようだ。
[引用/参照/全文:http://news.livedoor.com/article/detail/11021015/]