テロとも言いたくなる驚くべき事件が起きていたことがわかった。ゴキブリ養殖場が破壊され、中で飼育されていたゴキブリが脱走したのだ。逃げたゴキブリの数はなんと100万匹以上!!破壊された養殖場跡地には1匹も残っていない。全てキレイに逃げ出したのである。
・ゴキブリ養殖場が破壊される
事件が起こったのは中国・江蘇省大豊市だ。王さんという男性がゴキブリの養殖をしていた。2013年8月20日の夜、王さんの母親がゴキブリにエサをやろうと養殖場として使っていた温室に来たところ、温室がない!何者かにより養殖場が破壊されていたことがわかったのだ。
・ゴキブリ100万匹が逃げ出す
現場は破壊された資材のカケラが散らばり、残ったのはレンガやパイプのみ。まさに廃墟状態である。ここでは、ゴキブリ約100万匹が飼育されていたが、全て逃げ出してしまったようだ。
一体、誰が何のために……王さんはゴキブリの脱走が付近にもたらす影響も考慮して警察に通報した。
・育てられていたのはワモンゴキブリ
飼育されていたのは「ワモンゴキブリ」という品種のゴキブリだ。体長3~4.5センチ。褐色の光沢のあるボディが特徴だ。ワモンゴキブリは、日本にも生息しているが、日本の場合は最大クラスに分類される。
病原微生物を媒介することから、害虫扱いされているワモンゴキブリだが、王さんによると薬の材料にもなるため、今、とてもアツい注目株の養殖動物なのだそうだ。彼も昨年の秋から養殖を始めたばかりだった。
・王さん「150万匹以上のゴキブリの子どもが生まれた」
王さんは、養殖の状況について以下のように語っている。
「今年の2月と7月にあわせて100キロ以上のゴキブリの卵を買い付けました。1キロあたり1200粒以上の卵鞘(らんしょう:卵が入ったサヤ)が入っています。1粒の卵鞘から少なくとも16匹の子どもが生まれます。1回目の買い付けでは卵は82キロあったのですが、そこから150万匹のワモンゴキブリの子どもが生まれました」
だが、ゴキブリは温室の破壊により全て逃げ出してしまった。土地代、温室への投資、そして0.5キロあたり900元(約1万4000円)のゴキブリの卵に飼育費用……1年間かけて投資したものが一晩にして失われてしまったのだ。
・ゴキブリの行方は依然として知れず
警察は現在捜査中であるが犯人は捕まっておらず、ゴキブリの行方も知れていない。
専門家は「ゴキブリの体の表面には赤痢菌、サルモネラ菌、緑膿菌、回虫や鉤虫の卵などがついています。つまりゴキブリは伝染病の媒介者なのです」と話している。また、付近住民に衛生には注意するよう呼びかけられている。当局は、養殖場の周囲を調査中。ゴキブリの一斉駆除の準備を進めているそうだ。
[rocketnews24]
http://rocketnews24.com/2013/08/23/361495/
どこからともなく現れた中国人たちが、食べるために袋に詰め込んで持ち帰りましたとさ。