「ケンタッキーフライドチキン」のオリジナルチキンの味つけを家庭で再現することは、数多の人が志し、そして挫折してきた。
外部の人間には決して辿り着けない門外不出のレシピが、ついに白日の下に……?
創業者カーネル・サンダースことハーランド・デーヴィッド・サンダースの甥が、家族間で共有されてきたスクラップブックの中にあった秘伝のメモを、シカゴ・トリビューン紙の記者の前に何気なく出してしまったことから明らかになった。
今回取材を受けたのは、67歳のジョー・レディントン氏。
彼はサンダースの甥で、若い頃はチキンが誕生した聖地とも言えるサンダース・カフェで雑用をしていたこともあったという。
サンダースのルーツを辿るという企画で、トリビューン紙の訪問を受けたレディントン氏は、記者を自宅に招き入れ、アルバムや新聞の切り抜きを集めたスクラップブックなどを見せながら様々なエピソードを語った。
94歳で死んだサンダースの妻クローディアの話に差し掛かったとき、記者の目はスクラップブックに挟まれた1枚の手書きメモに釘付けになった。そこには「11のスパイス」とあり、それぞれの分量が記されていた。
記者が「もしかして……それは?」と水を向けると、レディントン氏は「これが秘密にされてきたオリジナルの11のスパイスとハーブですよ」と自信たっぷりに答えた。
「大切な要素はホワイトペッパーなんです。私はそれを秘密の成分と呼んでいました。1950年代には、誰もホワイトペッパーが何なのか、どう使えばいいのかわからなかったんです」。
記者はこのメモを写真に収めたが、後日、編集者との電話でレディントン氏はこのメモの正確性に自信がないため、掲載しないでほしいと頼んできたという。
元々このスクラップブックを所持していた姉が他界してから、彼はこれをただ保管するだけで中を見たことはなかったため、彼自身もこのメモの存在を初めて知ったそうだ。
しかし自信はないと言いながらも、このスパイスの種類や分量はカフェで叔父の手伝いをしたときの記憶と合致するとも話す。トリビューン紙は結局、このメモを掲載した。
[via:http://news.livedoor.com/article/detail/13074753/]
問題のメモに書かれていたレシピ
※TSはテーブルスプーン
1.塩 TSの3分の2
2.タイム TSの半分
3.バジル TSの半分
4.オレガノ TSの3分の1
5.セロリー・ソルト TS1杯
6.黒コショウ TS1杯
7.ドライ・マスタード TS1杯
8.パプリカ TS4杯
9.ガーリック・ソルト TS2杯
10.ジンジャー・パウダー TS1杯
11.白こしょう TS3杯
これまで出回っていたレシピ
・オレガノ 小さじ1杯い
・チリパウダー 小さじ1杯
・グランドセージ 小さじ1杯
・乾燥バジル 小さじ1杯
・乾燥マジョラム 小さじ1杯
・コショウ 小さじ1杯
・塩 小さじ1杯
・パプリカ おおさじ 2 杯
・オニオンソルト 小さじ1杯
・にんにく粉 小さじ1杯
・グルタミン酸ナトリウム 大さじ2杯
※メモと共通するもの
・塩 小さじ1杯
・乾燥バジル 小さじ1杯
・オレガノ 小さじ1杯い
・オニオンソルト 小さじ1杯
・コショウ 小さじ1杯
・パプリカ おおさじ 2 杯
※メモにないもの
・チリパウダー 小さじ1杯
・グランドセージ 小さじ1杯
・乾燥マジョラム 小さじ1杯
・にんにく粉 小さじ1杯
・グルタミン酸ナトリウム 大さじ2杯
KFCは否定
この報道に世界各国に1万8000店超の店舗を展開するKFCは黙っていなかった。
今もレシピの秘密は守られていると反論し、「長年、大勢の人たちが同様の主張をしてきましたが的中した人はいません。今回もそうです」とのコメントを発表した。
KFC本社があるケンタッキー州ルイビルの地元紙クーリエ・ジャーナルも、シカゴ・トリビューンの報道に懐疑的だ。
クーリエ・ジャーナルの記者は「パプリカが多すぎる」と述べ「この件では私はKFCの味方だ」と宣言した。
KFCは、金庫でレシピを保管し移送には装甲車を使用しているなどと、レシピの秘密性を大々的に宣伝している。
[via:http://www.afpbb.com/articles/-/3098597]
※今回の情報をもとにフライドチキンを作った様子の動画
[via:http://www.chicagotribune.com/lifestyles/travel/ct-kfc-recipe-revealed-20160818-story.html]