横浜市旭区の相模鉄道二俣川駅で8~10日に開かれた秋田県仙北市の観光・物産展「秋田・せんぼく山の楽市」の開催中、展示していた田沢湖高原温泉郷のゆるキャラ「オモテナシ3兄弟」のぬいぐるみ(高さ30センチ前後)3個中2個が持ち去られていたことがわかった。
仙北市の担当者は「3兄弟なので、弟と妹が”誘拐”されたままでは悲しすぎる。持ち去った人は名乗らなくてもいいから返してほしい」と話している。
同市によると、駅構内の会場には着ぐるみ3体も登場し、子どもたちに大人気だった。観光PRのコーナーに展示したぬいぐるみも、来場者がしきりに触るなど好評だったという。
市職員が異変に気づいたのは8日昼過ぎ。秋田駒ヶ岳をイメージした「山の精」の長女「イヤスンダー」のぬいぐるみがなくなっていた。
写真付きで「さがしています。3人で秋田に帰りたいョー」という貼り紙を出したが、9日には温泉をイメージした次男「ヌクインダー」まで持ち去られてしまった。残った「田沢湖の精」の長男「フカインダー」だけが市職員とともに仙北市に帰り、市商工課の窓口にぽつんと置かれている。
ぬいぐるみは昨年、田沢湖高原旅館組合が20セット作り、加盟ホテルや市の窓口などに配った非売品。製作費は1セット当たり2万円で、2個だけ補充するのは難しいという。
[読売新聞]