千葉県東庄町の黒部川の事故現場で過去にカヌーの大会に出場し、現在、福島県内の高校でカヌー部の顧問を務める女性教諭(31)は、「現場周辺は周りに大きい建物など風を遮る物がないので、強風が吹くと、白波が立つほど荒れる。見渡しはよく、川沿いに歩道も整備されていて指導しやすい環境だが、風に注意しながら練習する必要はある」と話した。
黒部川は平成22年の千葉国体のボート競技が開催されるなど、カヌーやボート競技のメッカとして知られていた。香取土木事務所小見川出張所によると、黒部川は川幅100メートル程度で水深は2~2・5メートル。9キロ程度の川はまっすぐに流れる部分が多く、流れも穏やかという。
今回転覆事故が起きた場所は、国体会場からは6キロ程度下流。26日は風が強く波も立っていたことから、同出張所の関係者は「このような天候でボートの練習を行ったのか分からない」と話した。
[産経新聞]