大阪府高槻市の路上で4月、少女がスカートをめくられる事件があり、府警高槻署が裏付け捜査を十分にしないまま、無関係の男性を府迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕していたことが8日、府警への取材で分かった。同署は35分後に男性を釈放し、5月に誤認逮捕を認めて謝罪した。
府警によると、4月17日午後6時すぎ、少女の母親がパトカーで通りかかった高槻署員に「子供がさっき痴漢にあった。犯人は逃げた」と説明。同署員は近くの路上をジョギング中の男性に職務質問した。男性は否定したが、同署員は少女と母親が「間違いない」
と話したのを信じて現行犯逮捕した。
しかし、母親が事件当時、現場におらず、犯人を見ていないことが判明。少女が被害に遭った後にいったん帰宅し、現行犯逮捕の要件を満たしていないことも分かったため、男性を釈放した。その後、現場の防犯カメラに別の男が映っていたことが確認された。
府警は「少女と母親が犯人を追いかけていないことを確認すべきだった。二度とこのようなことがないように指導を徹底する」としている。府警では7月以降、ガソリンの窃盗事件で男性を誤認逮捕した問題や、道交法違反容疑で台湾人女性を誤認逮捕した問題が発覚している。
「あの人が犯人」とする母親の証言などが決め手だったが、防犯カメラに少女の後をつける別の男が写っていたため、逮捕から35分後に男性を釈放した。
府警によると、少女は4月17日午後5時35分ごろ、市内の路上でスカートをめくられる被害に遭った。帰宅して母親に話し、2人で現場に向かったところ、近くにいた男性を少女が「似ている」と話したため、母親が通り掛かった署員2人に「痴漢の犯人が逃げている。あの人に間違いない」と告げたという。
男性は「何もしていない」と否定したが、署員は母親も痴漢行為を目撃して追跡していたと思い込み、午後6時35分に現行犯逮捕した。しかし、近くの防犯カメラに写っていた男と服装が異なり、午後7時10分に男性を釈放し謝罪した。
[痛いニュース]
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