息子を市職員に採用するよう便宜を図ってもらうため、山形県尾花沢市長に現金を渡そうとしたとして、県警捜査2課は17日、同市の農業の女(65)を贈賄(申し込み)容疑で逮捕した。
発表によると、同容疑者は2010年10月中~下旬、市職員に息子を採用するよう便宜を図ってもらおうと、市内で加藤国洋市長に現金数百万円を手渡そうとした疑い。加藤市長は受け取りを拒んだという。
容疑者は加藤市長の後援会員。調べには「息子を市の職員にしたかった」と供述しているという。
息子は第1次の筆記試験に合格しており、現金受け渡しの申し込みは、1次の合格発表があった同年10月12日から、2次試験があった11月7日までに行われた。
息子は試験に合格し、11年4月に市職員となったが、現在は退職している。
県警は、筆記試験や2次の論文試験の点数が高いことや、最近になって母親から賄賂を申し込んでいた事実を聞かされたことなどから、息子が共犯である可能性はないと判断した。
加藤市長は読売新聞の取材に対し、「10年10月、容疑者が現金を封筒に入れて自宅に来たが、『ばかなことをするな』と諭して帰らせた。いくら入っていたのかも知らない。息子さんはしっかり試験を受け、優秀な成績だったので合格した」と話した。
[読売新聞]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130918-OYT1T00355.htm
母親失格ですね