【石垣】北朝鮮によるミサイル発射に備え、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を積んだ海上自衛隊の輸送鑑「くにさき」が5日午後2時20分すぎ、石垣港に到着した。発射機などを搭載した車両約30台は同艦から降ろされた後、石垣市街地を経由して展開地の埋め立て地「新港地区」に移動。航空、陸上自衛隊員らがレーダーや発射機の設置や宿営作業を開始した。
石垣空港には同日、C1、C130両輸送機が計11回飛来し、隊員らが続々と石垣入りした。関係者によると、配備人数は前回発射時と同様の400~500人規模になるとみられる。
PAC3の全車両は午後5時までに新港地区に入り、同地区海側には発射機2機が並んだ。
市街地と唯一つながる「サザンゲートブリッジ」は午後3~5時の間、封鎖された。
発射機を積んだ車両が市街地を通るのを見た市内の会社員男性(59)は「物々しい感じだ。
落下するかどうかも分からないのに、ここまでしないといけないのか」と戸惑った表情を見せた。
PAC3を搭載した輸送艦は6日、沖縄本島の中城湾港新港地区と宮古島市の平良港下崎地区にも到着する。
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