大阪から栃木へ。約430キロもの長い距離をつないだのは、ツイッターだった。
大阪市の小学6年生の女児(12)を誘拐したとして逮捕、送検された栃木県の自称派遣社員、伊藤仁士容疑者(35)。
ツイッターのダイレクトメッセージ機能を使い、やりとりを重ねていたという。伊藤容疑者は女児の相談に乗っていたと供述。自らを「せつじろう」と名乗り、「半年前に来た女の子の話し相手になってほしい」と誘いこんだ。
伊藤容疑者と女児が初めて会ったのは、11月17日午前10時半ごろ、大阪市住吉区の公園だったという。その後2人は、半日かけて電車の在来線を乗り継ぎ、大阪から栃木県小山市へと向かった。
伊藤容疑者の自宅に着くと、メッセージ通り、15歳の少女が“同居”していた。今年6月ごろ、「しんどい」と書き置きを残して茨城県の家を出た後、行方不明者届が出ていた少女だった。
一方、女児のスマホはSIMカードを抜かれ、伊藤容疑者に取り上げられたという。鉄砲の弾のようなものを見せられた女児は恐怖心を抱き、23日午前、伊藤容疑者らが眠っている間に逃げ出し、保護された。
わずか12歳の女児がSNSを使いこなし、大人の男と知り合ったことに驚く声も多かった。だが、若い女性の悩みの相談や支援をするNPO法人「BONDプロジェクト」代表の橘ジュンさん(48)は、今回の事件を「特別なことではない」と言う。
「大人からすれば、知らない人と出会うなんてと思うかもしれません。でも、少女たちからすれば、SNSで数回やりとりをすれば、知らない人ではない。
そういう人からの誘いを断れないというのはよくある話です。今回は逮捕されましたが、氷山の一角でしかありません」
SNSをきっかけに、事件に巻き込まれた児童は高校生・中学生ともに増加傾向にある。
警察庁の調べでは昨年、18歳未満の子どもが同様の事件に巻き込まれた際に使っていたSNSのうち、ユーザー数の多いツイッターが約4割を占めた。
ツイッターでは、「#家出少女」や、寝る場所や食事などを提供してくれる人を待つ「#神待ち」といったハッシュタグが日夜問わず書き込まれ、溢れている。
検索をかけると、母親と喧嘩をして家を飛び出したという高校生や、家族に追い出されたという中学生もいた。少女らがツイートするやいなや、下心を隠さない大人とおぼしき利用者から、凄まじい数のリプライが届く。
<大塚のホテルで1泊はどうでしょうか>
<二人のルールが作れれば長期もできますよ!>
居場所のない少女たちを言葉巧みに誘い、自宅へと呼び込む「泊め男」と呼ばれる男たち。BONDでは、ネットパトロールを行い、こうした少女たちのSOSに耳を傾けている。取材中も、橘さんには少女たちからの連絡が届いていた。
ある17歳の少女は、母親に「汚い」と言われて家を飛び出した。行く当てはなく、名前も知らない男性のもとに泊まるという。橘さんは、少女に語りかけ、思いとどまるように促していた。
「SNSには“つながりたい系の大人”がたくさんいて、女の子のつぶやきにすぐ反応するし、やりとりもマメです。
『寝る場所や食べるもの、着るものもあるよ』と少女たちがほしい言葉を言う。でも、本当は怖いから行きたくないと思っているんです」(橘さん)
[via:AERA]
https://dot.asahi.com/aera/2019120200045.html
男たちの本性
そんな少女たちの弱みにつけ込む男とは、どういう人物像なのか。『神待ち少女』(双葉社)の著者で、男たちに取材を重ねた黒羽幸宏氏は、“神”の実体について、次のように語る。
「10人くらいの“神”たちに会いましたが、Tシャツをズボンの中に入れているようなイメージの、気弱でとても誘拐なんてしそうにない男が多かったですね。30~40代の独身で、営業やデスクワークの普通の会社員がほとんどだった。
栃木で女児が見つかった事件でも、伊藤容疑者の姿を報道で見て、『あのとき会った男たちもこういう感じの人だったな』と思いました」
黒羽氏が取材していた2010年当時、すでにSNSが普及し、若者と中年の距離が変化し始めていたという。男たちは、少女たちをどんな環境に引きずり込むのか。
「男の家は普通のワンルームが大半でした。女の子たちは男の部屋にあるマンガを読んで暇を潰したりしているようでした。
男たちは、最初は『かわいいね』と褒めたり、ご飯を準備したりして、口八丁手八丁で女の子を安心させて家に誘い込む。でも、やはり『ある程度、日が経つと女の子に手を出す』という男が多かった。
少女たちも、あまりに薄気味悪い人だと逃げたりしますが、切羽詰まっているので許容範囲なら泊まります。早い子は、1泊2日くらいで次々に“神”を変えていきますが、一方で、居心地が良ければ数カ月単位で男の家に泊まる子もいました」(黒羽氏)
すぐには関係を持たない理由
肉体関係を必ずしも求めないとされる“パパ活”の延長で“神待ち”する少女も多いというが、黒羽氏は「神の仮面」を被った男性から出た本音が、今でも忘れられないと話す。
「少女と住んだことのある男に、『なぜ法を犯してまで、こんなハイリスクなことをするの?』と聞いたら、最初は『かわいそうなので、役に立てればと思った』などと建前を言う。
しかし、いろいろな質問を重ねていくと、結局は『見ているだけでドキドキする素人がいいんだ。プロ(風俗嬢)は薄汚れている』などと本音が出はじめる。
さらに、『学生時代にモテなくて同級生に相手にされなかった』など、過去の思いを引きずったような話も出てくる。
それまで素人の女性と縁がなく、自分に劣等感を持っていて、経験できなかった10代の子との接触を取り戻そうとしているわけです。
『手を出したら離れていってしまう』という思いがあるから、すぐに肉体関係は持たない。ある男は『女の子の顔を見たり、会話したりするだけで、本気で勃起できました』と興奮して話していたのを鮮明に覚えています」(同前)
では、一方の“神待ち”を経験をしたことがある少女たちは、「男たちの本性」をどう見えているのだろうか。17歳の少女が見た神が、共通して持っていたのは「感謝される優越感」だったと打ち明ける。
「20人くらいの“神”の家に泊まったことがあります。泊めてくれる理由は様々でした。
『一人暮らしで寂しいから』『若い女の子にお世話されてみたい』という人がいれば、『複数の女の子に囲まれてハーレムみたいにしたい』と開けっ広げの欲望を打ち明ける人、『仕事で日中、家を空ける間の家賃が無駄だから、家事やってくれるなら住んでいい』という合理的な理由を言う人もいました。
生活レベルも、タワーマンションから本当に汚いボロアパートまでピンキリでした。でも、男たちに共通していたのは『弱ってる女の子を助けて、感謝される優越感』を持っていたこと。
だから、お礼を言っていれば大抵のことは怒られないし、夕飯に惣菜を買っておいてあげるだけでもすごく喜んでくれるんです」
[via:文春デジタル]
https://blogos.com/article/422426/
ネットの反応
・Tシャツインしてる善良そうなおじさんが実は一番陰湿な悪党ってことね
・ただの同棲やん
・そもそも家出で自活する気がないならその本性あてにしてるじゃん
・なんで得体の知れないNPOごときがしゃしゃってんだ?
・20代後半の女の子なら合法だよね
・ペット感覚なのかもしれん首輪とか調教か
・家出猫を飼うのと同じだな
・むしろ手を出さないほうがキチガイ度は高い
・居場所の無い少女を保護して一人前のレディに仕立てて世の中にリリースする
・渡り鳥の接待してるだけや
・あしながおじさんだよ。慈善事業。困った人の手助け。
>真ん中の足を使わなければいいんじゃないかな
・警察沙汰になって捕まると誘拐だけでなく強制わいせつも付くからな
・何でNPO法人がやると善で個人がやると悪に決めつけられるのか?やってることは同じだろ。
>本音としてはガキの癖に男の所に転がり込んでんじゃねぇよ!と建前として相手がチンピラだったら大変だろ!だよ
・虐待する親よりはマシな代償で飼ってくれる神というわけか。これけっこう根が深い問題じゃないか。
・繋がるツールとしてスマホがあるだけで、こんなの50年前でも普通にあった事
・女の子達はNPO法人よりも”神”の方に本音を話していそうな気がする。
・家出してる少女にしてみれば、こういう男の家にいるか、自殺するかの二択って感じなんだろうな。それくらい切羽詰まってるんだと思うよ
・むしろそんな家出したい子がたくさんいることを解決しないとどうにもならんのじゃないか
・家出の原因を潰さずに受け入れ先を潰してどうすんだ?
・こういう男を撲滅したら行き着く先は昔懐かしのヤクザですがな。
・野垂れ死んだり風俗や麻薬漬けにされるよりは全然マシだと思うが
・大人が少女と関係を持つのは罪だけど、少女が家に戻れない原因の親も罪だろ?
・こういう記事出ると自分も神になってみようっておとこが増えるんだよなぁw
・オレも電話で相談して女の子を部屋に呼ぶが二回くらいチェンジすることが多いが