「殴る、蹴るがないと性的DVにはならないのですか?」。
こんな相談が弁護士ドットコムに寄せられました。
相談者の女性は3、4年前から、夫との性行為が苦痛で、何度も拒否をしてきました。
最初の頃は拒否すると逆ギレし、しまいには寝込みを襲ってきたり、水仕事をしていて手がふさがっているのをいいことに無理やり行為に及んできたりしたこともありました。
また、生理痛がひどいことなどから、ピルを飲み始めると、夫は「避妊せず最後まで行為をし放題である」と言い放ったそうです。女性は「気持ち悪く思いました」と打ち明けます。
夫は、殴る蹴るなどの行為をしていないことから、「性的DVにはならない」と主張します。果たしてこうした言動は性的DVにならないのでしょうか。長瀬恵利子弁護士に聞きました。
●性行為の強要は「DV」の一つ
どのような行為がDVになるのでしょうか。
「DVとは、配偶者や恋人など親密な関係にある人、または、かつて親密だった人からなされる暴力を言います。
ここで言う暴力には、殴る蹴るなどの身体的暴力はもちろんですが、相手を怒鳴るなどの精神的な暴力や、性行為を強要するなどの性的な暴力も含みます。そのため『性的DV』は、DVの一種になります。殴る蹴るだけがDVではありません」
●避妊に協力しないことも「DV」に該当
相談者は襲われたり、無理やり性行為を強要されたりしているそうです。
「性的DVの具体例としては、性行為を強要する事例の他、避妊に協力しない、裸の写真や動画を撮影する、嫌がる相手にポルノ写真や動画を見せる、などがあります。
相談者の場合、嫌がっているのに無理やり性行為をされているので、まさに性的DVの典型例です。
また、相談者は生理痛がひどいためピルを飲んでいたとのことですが、それ以外にコンドームなど他の方法での避妊を希望していたのに、協力せずに性行為がなされていたとすれば、その点も性的DVに当たります」
●「性的DV」の証拠は?
「離婚事由や慰謝料の原因として、相談者が経験したような性的DVを主張することもできます。その場合、性的DVを主張する側は、性行為を嫌がっていたこと、避妊を希望していたことを立証していく必要があります。
裁判は、客観的な証拠が重要ですので、性行為を拒否している旨が記載されたメール、会話の録音などがあると有効です。
性的DVが原因で身体的・精神的不調を医師へ相談していた場合は、その旨が記載されたカルテ、診断書なども証拠になりえます。
それ以外にも、性行為を嫌がっていたにもかかわらず、何度も同じことが繰り返されたことを示すものとして、日々の状況が記された日記も有効な場合があります。
性行為の強要が離婚原因の間接事実として認定された裁判例も存在します。性的DVに悩まれている場合は、早めに弁護士に相談し、対策を検討されることをお勧めします」
[via:弁護士ドットコム]
http://news.livedoor.com/article/detail/16485980/
ネットの反応
・まず被害者が被害を自覚することが必要。
・拒否するなら離婚したらいいのに。
・夫婦間での性行為の拒否は重大な離婚事由になるので早急に離婚するのがお互いのため
・1回無理と思ったらずっと無理だから離婚しかない。
・夫婦はお互いの性奴隷ではない。無料でいくらでも、自分がヤりたい時にヤれるから結婚した…と?
・たまに子供が沢山いる人ってこういうことあるんじゃないか、と思ってしまいます。
・高卒デキ婚の友人が、まさに今同じことで苦しんでいる。安易に子供作って結婚に至った自分がバカだったと自分を責めてる。
・したい方の気持ちの高ぶりを抑えるのは最も難しい。お互いに妥協点を見いだしてお互いの気持ちを考えないといけないな。
・性欲、快楽だけでパートナーの都合も考えない男は子供作る資格はない。
・性行為がマジで嫌いな人は結婚すべきではないと思う。夫婦のセックスは子供をつくるためだけではないのだから。
・旦那が下手の早漏だと本当に嫌だよね。人間性で選んだとはいっても本当に無理。結婚なんてしなきゃよかった。体の相性は本当に大事。
・離婚しないなら夫が他でしても許せるのか?って話にもなるよねぇ…風俗とかね。
・女の人でもお金目当てで結婚して旦那との性行為は拒否してよそで他の男とする人いるよ。それもある意味DVじゃないの?
・この記事妻側の事しか書いてないから良くわからんけどどっちもどっちだと思うんだけど。
・無理やり避妊無しでされた時は妊娠してしまい、仕方なく堕胎しました。猛省したので許したけど心の傷は癒えません。
・経験者です。寝込みを襲われる。頭痛や風邪をひいていてもしてくる。その時の夫は鬼の形相。大声で怒鳴り付ける。「旦那なのに何故してはいけない!お前は俺の妻だろう!」酔うと毎回怒鳴って性行為を強要。そんな事言われて、夫を好きでいられますか?どんどん嫌いになり、どんどん嫌になり、なので益々行為はエスカレート。しまいに暴力。暴言。鬱になり、耐えきれず1年未満で離婚しました。
・松本人志「セックスレスになってからでしょう、本物の夫婦は」
・夫婦間の「性的DV」この言葉が独り歩きしないか心配です。一方的に夫婦間の性行為を拒絶し続ける行為は離婚事由として認められている。