「スター・トレック」「ターミネーター4」などで知られるアントン・イェルチンが、米西海岸時間19日(日)、自宅で死亡しているのが発見された。27歳だった。
発見したのは、イェルチンの友人たち。リハーサルの時間にイェルチンが現れなかったことを心配し、午前1時ごろL.A.のスタジオ・シティにあるイェルチンの自宅を訪れると、彼は、自分の車と、門に取り付けられた郵便受けの間に挟まれて死んでいた。エンジンはかかったままで、ギアはニュートラルに入っていたという。
なぜそのような状況に陥ったのかはわかっていないが、彼が車を出て車の後部にいたところ、車が動いたのではないかと見られている。警察によると、誰かと争った形跡はないということだ。
イェルチンは、ソビエト連邦レニングラード(現サンクト・ペテルブルグ)生まれ。フィギュアスケート選手の両親とともに、生後6ヶ月でアメリカに政治難民として移住した。
「僕が理解するところによると、ソビエト連邦には、外の世界には何があるのかを見ようとするタイプか、そうでないかの2種類しかいなかった。外に出て、西洋を見て、政府の言っていることが本当かどうかを自分の目で見極めようとするか、そうじゃないかだ。
僕の両親は前者だった。彼らは、破かれた雑誌をつなぎ合わせて、そこに何が書かれていたのかを見つけようとする人たちだったよ。
だから僕は、子供の頃から、いろんなものを見て、読んで、学ばなければいけないと思ってきた。そんな背景もあって、僕はずっと取り憑かれたように映画を見てきたのさ」と、筆者とのインタビューで、彼は語っている。
アコースティック・ブルース音楽のファンで、ギターを弾く。一時はパンクバンドを組んでいたこともあり、昨日のリハーサルも、音楽のためだったらしい。
イェルチンの家の玄関から道にかけては急な下り坂になっているらしい。
イェルチンは、家を出て、ジープ・グランドチェロキーに乗ったが、なんらかの理由で、エンジンをかけたまま、ギアをニュートラルに入れて車を降りた。
しかし車が後ろ向きに動き、イェルチンは門との間に挟まれたようだ。イェルチンの家には防犯カメラが設置してあり、事故の時の様子が録画されているかもしれないという。
[引用/参照/全文:http://bylines.news.yahoo.co.jp/saruwatariyuki/20160620-00059016/]
実はアントン、2010年に公開された堀北真希主演の日本映画『誰かが私にキスをした』(ハンス・カノーザ監督作)にも出演していた。
松山ケンイチ、手越祐也、桐谷美玲といった日本の人気俳優らと共演。インターナショナル・スクールを舞台にしたラブストーリーで、アントンは堀北演じるヒロインの恋人役に扮して、公開当時は豪華な共演が話題となった。
[引用/参照/全文:http://news.infoseek.co.jp/article/hwchannelw_20160620_4373110/]